シャドー(1982)のレビュー・感想・評価
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アルルジェント濃度の高い内容
美女が痛い死に方をするシリーズで殺しのバリエーションも豊富で腕がブッ千切れて真っ白の家が真っ赤になるのは見事っす。
あとラスト付近の真後ろに〇〇が〇〇だった時は
劇場で観ていて思いっきり飛び上がりました!
あと曲もいいしオープニング最高ですね。
この時には赤とか青の照明のサスペリアやインフェルノのタッチじゃなくてサスペリア2の感じでしたね。
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異常さと変態性と鮮血のアルジェント美学
『サスペリア』『インフェルノ』でイタリアン・ホラーの名匠となったダリオ・アルジェントだが、原点回帰。
超常現象的なホラー要素はナシ、初期の頃のような殺人スリラー。
ローマを訪れたアメリカ人作家が殺人事件に巻き込まれる。しかも、手口は自分の書いた小説にそっくりで…。
大まかな話は真っ当なサスペンス・ミステリーを感じさせるが、そこは癖アリ。
アルジェント自身がアメリカで遭ったストーカー行為や殺人予告がモチーフらしく、何処か異常さ漂う。
それに加え、変態性。
狙われるのは、いつもながら美女。
乳房チラ見せ、パンチラ、ヌードなどのセクシー…いや、エロショットが惜しみなく。
そんな美女たちを散々怖がらせ、いたぶってから、殺す。あの獰猛な犬に襲われるシーンが一番怖いかも。
犯人のトラウマ的な空想シーンの美女はとりわけ官能さが香り立つ。
ヒッチコック路線と言うより、同じくヒッチコックを敬愛するデ・パルマの怪作『ボディ・ダブルス』と似たものを感じた。
犯人は、一周回って…異常人格。
殺しの際の鮮血はもはや美的。
異常さと変態性と鮮血のアルジェント印。
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