「赤か青か」ジャガーノート odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
赤か青か
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手に汗握る時限爆弾の解体処理、赤線を切るか青線を切るかで有名になった爆弾映画の金字塔、言い換えればそれ以外はいいところがない。
テンポも遅く焦らすだけの尺稼ぎ、強迫には屈しないとの政治的決断はどうでもいいが人命尊重が第一だろう、今の時代なら無線通信で爆破だから乗客避難は難しいが爆破時刻が分かっているなら爆弾解除以外にも打つべき手は多い筈、近くを航行中の船舶が無ければ船の速度は20~30ノットくらいならさほど沖にはでていない、引き返すかフランスやポルトガル沿岸に舵を切るくらいの知恵はないものかと思う。
船長にオマー・シャリフを使っていながら良いとこ無し、今でこそサスペンスの重鎮アンソニー・ホプキンスもまだ若くてオーラがないし犯人探しのサスペンス感も無い。キャラクター設定もあざといし、ドジな人が多く苛つくばかり。特に主人公のファロン中尉の性格が頂けない、極限状態での苦悩は分かるがキレ方がお粗末、オマー・シャリフが説得役の華を欲しがったのか、はたまた真の英雄なんていないとリアリティへ振ったのだろうか、素直な頭脳戦に徹した方がもっとカタルシスを得られた気がするのだが・・。後発だが爆弾ものでは「スピード」の方が雑味が無い分面白かった。
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