「命を削る天才アーティスト」シャイン shinさんの映画レビュー(感想・評価)
命を削る天才アーティスト
人の魂を揺さぶる音を奏でることのできるアーティストは、本当に身を削っているのかもしれない。
もし、あのとき親の制止を振り切らず、親元に留まっていたら、当然だけど違う人生があったでしょう。
どちらが幸せかは、もちろん結果論であってわからない。生きている限りハッピーエンドもバッドエンドもない、とは某芥川賞作家の言葉。
精神を病んで家に戻ったとき、変わらぬ愛情を捧げようとする父親。今なお父親の威厳に震えてしまうデイビッド。
天才肌のアーティストの生涯に、単なる幸か不幸かを論じるのは不毛だ。
彼の人生は、まだ続いている。
コメントする