「マックスがインド滞在で得たものとは」シティ・オブ・ジョイ 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
マックスがインド滞在で得たものとは
誰しも現状の人生に嫌気が差して、どこか遠くへ行ってしまいたいときがあるだろう。マックスも医者の仕事に絶望してそういう気持ちになった。そして開放されたくてインドに来た。だが作中の女医の発言にもあるように、誰しも希望と絶望の間でもがいて生きている。それはインドでも同じで、結局どこかで人生の課題に向き合わなければいけない。自ら希望を勝ち取るために行動しなければならない。マックスがインド滞在で得たものとは、そういう真理ではなかったか。
以下は気になった点。ハザリが若旦那を締め上げて以降、若旦那の派閥が干渉してこなくなったのは少し都合が良い気がする。そんなことをしたらいよいよ彼らも手段を選ばない行動に出てくるんじゃないだろうか。ただ、若旦那は大旦那ほどの権力も人望も無さそうなので、反抗を抑えきる力が無かったと思えば納得がいく。
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