「セクハラネタだけがパワーアップ」七福星 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
セクハラネタだけがパワーアップ
これは劇場公開時には観ておらず、後になってからレンタルビデオで観た。『五福星』をテレビの吹替放送で、『大福星』を映画館でそれぞれ観て、このシリーズはもう映画館で観なくてもいいかなと思いまして。いつ頃観たかはもう忘れたが、たぶん1980年代末頃から90年代前半のどこかだったと思う。
1985年の作品だが、日本では2年後の1987年に公開された。1985年はジャッキーの当たり年で、日本では『プロテクター』『大福星』『ファースト・ミッション』『ポリス・ストーリー』と続けざまに公開されたんで、さすがに「福星」シリーズもう1本はいいだろうと後回しにされたんだろう。ジャッキーも当時は目の回るような忙しさで、途中でサモに「もう俺の役を死なせてくれ」と懇願したらしく、死にこそしないものの途中退場となっている。
内容はもうあまり覚えてないが、確か前2作に輪をかけて適当な映画で、はっきり言ってあまり面白くない。製作に時間を掛けるジャッキーやマイケル・ホイに比べてサモは圧倒的に早撮りらしく、そのためにあんな作風になってしまうのだろう。女性に対するセクハラ的シーンだけが前作よりさらにパワーアップしており、今回のヒロインのロザムンド・クワンへのセクハラは正直ちょっと引いてしまった。当時の香港人と日本人の感じ方ってちょっと違うのかなあ?
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