「兎も角、米国は越南戦争に1975年4月30日に負けて逃げた」地獄の黙示録 チネチッタさんの映画レビュー(感想・評価)
兎も角、米国は越南戦争に1975年4月30日に負けて逃げた
本作は反ベトナム戦争映画などではない。イタリア系アメリカ人監督による自身の文明の傲慢な自意識と自壊を描いた。極めて個人的で自虐的オペラ的な『狂気のショー』である。「歴史的背景を無視」して、特定の人種を背景に追いやったその構成は、
戦争が終わった1979年と言う視点で見れば、退屈で独りよがりに映る。
従って、白人から肌の黄色い色を主にディスられる同じ東洋系の日本人としては鑑賞に耐えられない。
北爆もホーチミンルートもテト攻勢もカンボジア内戦も何も出てこない。
ふざけた白人としてののアメリカ人は分かるが、アメリカ兵でこの戦争で戦死したそう総数は約6万人。そして、激化する65年から68年の間は20%が黒人兵である。そして、実はその背景に公民権運動がある事も忘れてはならない。
追記
そもそも、メコン川を遡上するわけだが、すぐにカンボジア領になり、ジャングルの奥深くに踏み入るとは実にありえない。なぜなら、すぐにプノンペンだし、その先に湖があってシェムリアップになる。まァ、王国を築くって反ヘン・サムリンのポル・ポト討伐のところか?
追記
やってる事はロールプレイングゲームなんだけど、違うのは主人公が全く成長しない。つまり、実存主義的に分析してもこの映画はおかしい。
戦争ごっこポルノである。
「ベトコン」ではない。南ベトナム解放民族戦線と言わなけりゃ駄目だね。
マーロン・ブランドが現場でコッポラに突きつけた「この物語(脚本)には魂がない」という不満を漏らしたそうだ。まァ、ゴッドファーザーの時のパフォーマンスを見れば当然でしょう。
なんで?ワルキューレなんだよこの映画の影響でワグナーが誤解される。
鮫が誤解される「JAWS」と一緒。
マーロン・ブランドの言う様に偏見を産む事をハリウッドはやってきたとも言える。
つまり、見る側に問題があるのではないだろうか?
