「赤い男爵 と フライングサーカス」地獄の天使(1930) jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
赤い男爵 と フライングサーカス
監督はハワード・ヒューズほか、1930年 米映画
第一次世界大戦で英国航空軍団の隊員になる兄弟を軸に物語は進む
兄弟の性格は大きく違うが
優等生的なロイが女性を(人間を)見る目がなく
bad girlであるヘレンを賛美したりしていて
人間は間違える、ということも描いているようだった
この女をジーン・ハーローが演じていて
戦闘場面が始まるまでは女性の私でも
今にもこぼれ落ちそうな彼女の胸元に目がいった
脇の開きも大きな、あんなドレスを着て来られたら
普通のパーティーでは出禁になりそうだけど…
これで一世風靡したらしい
下からのアングルの方がいい人みたいだった
(ちなみに男爵夫人のドレスも透け透け!)
ツェッペリン飛行船の内部とか
スパイバスケット(←怖い)の存在も興味深かった
見せ場は終盤の空中戦だが
ヒューズの眼窩前頭皮質損傷と数名の死亡者を招いてしまった
壮大だが 戦争の虚しさが感じられる
神の目線だと〈茶碗の中の嵐〉ということだろうか
ヒューズの並々ならぬ情熱も感じられた
女性(女優)遍歴が有名だが
「彼はモーターのついていないものを愛することは出来ないと思う」
と G. ティアニーが言ったとか
真偽はわからないが、そんな感じもした
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