シーラ号の謎のレビュー・感想・評価
全2件を表示
胡散臭い業界人ミステリー
船旅という外界と隔離された舞台設定もあって往年のアガサクリスティもののような謎解きミステリー、なのでプロットは書けないのがお約束。
登場人物が皆、映画関係者なので胡散臭い秘密も仲間内の実話を思わせるくすぐりですね。
プロデューサーは上から目線、監督は洞察上手、売れない脚本家はホモで屈折気味、女優は能天気とステレオタイプ、それぞれモデルがいるらしい。
大体シチュエーションは読めるのだが事件らしいことが起きるまで訳の分からない心理ゲームで焦らされる。
ゲーム仕立ての思わせぶりがミソなのだろうがわかり辛いし、役者の上手い下手は別にして共感できる人物像に欠けている点もあり、この結末では謎が解けてのカタルシスが湧いてこない。
一言でいえば業界人らしい楽屋受けを狙ったような不純なミステリー。
「不思議な面白さ」かも?
ゲーム好き映画プロデューサー
クリントン(コバーン)が 友人達の秘密を暴く
「ゴシップゲーム」を計画する
豪華な舞台設定、スター揃いだが、
完全に この「心理ゲーム」に関心を持っていかれるので、わりと地味な印象も
(豪華さを ことさら強調していないし… )
クリントンは ゲームとパワハラを愉しんでいて、
途中であっさり殺される
ここから「殺人犯」探しが始まるが、
皆の「ゴシップ」を明かさざるおえなくなる
ゴシップの中には「クリントン妻殺し」も含まれるが、彼には 復讐心は見られなかった
(愛は ない… )
やっぱり、推理してゆくのは、監督と脚本家の二人
監督役のメイスンが 安定の演技
お喋りクリスティンを ダイアン・キャノンが
あっけらかんと演じていて、魅力的
結末も意外
脚本は スティーブン・リンドハイムと、
業界をよく知る アンソニー・パーキンス (!)
アガサ・クリスティ風ではなくて、不思議な面白さ
あの業界って こんなかも
(感情的シコリより利害関係重視…運命共同体?)
全2件を表示