「胡散臭い業界人ミステリー」シーラ号の謎 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
胡散臭い業界人ミステリー
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船旅という外界と隔離された舞台設定もあって往年のアガサクリスティもののような謎解きミステリー、なのでプロットは書けないのがお約束。
登場人物が皆、映画関係者なので胡散臭い秘密も仲間内の実話を思わせるくすぐりですね。
プロデューサーは上から目線、監督は洞察上手、売れない脚本家はホモで屈折気味、女優は能天気とステレオタイプ、それぞれモデルがいるらしい。
大体シチュエーションは読めるのだが事件らしいことが起きるまで訳の分からない心理ゲームで焦らされる。
ゲーム仕立ての思わせぶりがミソなのだろうがわかり辛いし、役者の上手い下手は別にして共感できる人物像に欠けている点もあり、この結末では謎が解けてのカタルシスが湧いてこない。
一言でいえば業界人らしい楽屋受けを狙ったような不純なミステリー。
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