「時代を象徴する様な主人公像に感慨を覚えた」サムライ(1967) Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
時代を象徴する様な主人公像に感慨を覚えた
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ジャン=ピエール・メルビル 監督による1967年製作(107分)のフランス映画。原題または英題:Le Samourai、配給:日本ヘラルド映画、劇場公開日:1968年3月16日。
紳士服のコマーシャルではないが、この中折れ帽とトレンチコートでビシッと決めた寡黙で孤高のアラン・ドロンが凄くカッコ良かった時代は、確かに合ったはずなのだが。
昔はめちゃカッコ良いと思ったのだが、今時代を経て見ると、着こなしの崩しもなさすぎて、表情もセリフも無さすぎて、どこか滑稽にさえ思えてしまった。ただ、この映画の日本への影響は恐らく凄く大きく、このアラン・ドロンが演じた主人公像は邦画でも散々見せられてきたとの認識は大。
最後の展開は分かりにくかったが、サムライの切腹の様に、自ら死を選んだということらしく、これがフランス映画で見られたことに、ある種の驚きを感じた。フランス人にも共感は得られるということなのか。
監督ジャン=ピエール・メルビル、原作ゴアン・マクレオ、脚本ジャン=ピエール・メルビル、撮影アンリ・ドカエ、美術フランソワ・デ・ラモティエ、音楽フランソワ・ド・ルーベ
出演
アラン・ドロン、フランソワ・ペリエ、ナタリー・ドロン、カティ・ロジェ。
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