「アラン・ドロンの存在感」サムライ(1967) SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
アラン・ドロンの存在感
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チャコールグレーのスーツにトレンチコート、中折れ帽の縁を整える仕草がダンディな、孤高のヒットマンが主人公のサスペンス。
監督がサムライに例えた彼の生き方の最期はハラキリにも相当する空弾の拳銃で犯行場所に戻り目撃者のシンガーを脅す行為。おそらく警察が張り込んでいることも予想していたと思うので、大物を殺してしまったからには自分の人生も最早ここまで、ということだったのかな…。
107分の上映時間のうち1時間以上はほぼ彼だけのシーンに見えた。当時32歳のアラン・ドロン氏、やっぱり大物。単なるイケメンにとどまらない、その年齢には思えない渋みと存在感があった。
その他、セット、美術、音楽も今見てもおしゃれで、映像にも一貫した美を感じた。
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