劇場公開日 1968年3月16日

「クールな佇まい」サムライ(1967) 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 クールな佇まい

2019年1月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

アラン・ドロン演じる殺し屋は徹底しているが作品全体もクールで渋い雰囲気を壊さずに突き進む。

殺しの描写を中心には置かずに警察との攻防が繰り広げられる展開と、依頼主や組織とのいざこざをシンプルに描く。

尾行する地下鉄のシーンは『フレンチ・コネクション』を思い出し、参考にしたか?フリードキン。

ジャームッシュも参考にしたか?『ゴースト・ドッグ』では"葉隠"と"サムライ"の要素が。

映画としての娯楽要素を削ぎ落としたかのような潔さが痛快にも素晴らしい。

万年 東一
盟吉津堂さんのコメント
2025年7月7日

万年 東一さんのレビューを読むまで『フレンチ・コネクション』の地下鉄のシーンが似ていることまでは気付きませんでしたが、言われてみれば確かにおっしゃる通りです!

フリードキンは好きな映画ベストテンとかで『サムライ』を挙げてますね!
『フレンチ・コネクション』に言及されているのは万年 東一さんお一人だけで、流石です!

他にもジム・ジャームッシュをはじめ、錚々たる監督たちが『サムライ』の影響を受けているようですが、やっぱり天才肌の監督たちって、こういうある種の完璧さを備えた作品に魅かれるんでしょうね。

盟吉津堂
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