殺戮の戦場

劇場公開日:

解説

ベトナム軍侵攻によって戦火に包まれたカンボジアに生きる少年の姿を描く。製作はシンガ・スリヨン、監督はトラノン・スリチュア、撮影はヴィジット・サエンサヴィー、音楽はキャラヴァン・バンドが担当。出演はティナカーン・スリサンナン、デイヴィッド・ファナンパイほか。

1986年製作/カンボジア・香港合作
原題:Kampuchea...The Untold Story
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1988年9月24日

ストーリー

78年暮れのベトナム軍侵攻以来、カンボジアは戦火に包まれていた。ポル・ポト政権の軍人を父に持つソンバットも、戦場に向かった父の帰りを待って、祖母と母、妹と戦火に脅えながらも村で暮らしていた。そんなある日父が戻ってきて、一家で村を逃げ出そうとした朝ベトナム軍の襲撃をうけ、一家は惨殺、助かったのはソンバットと妹だけだった。ジャングルを抜けタイへと向う最中にも、二人は繰り広げられるベトナム兵による虐殺から逃げ出し、いつしか難民の群れに加わっていた。やがてある夫人の好意で妹の面倒を見てもらうことができたソンバットは、難民の列から離れ、少年兵のリーダーに頼み、ポル・ポト軍として参戦を認められる。こうして国境を無事に越えた妹を確認することのできた彼は、祖国カンボジア解放のために戦う決意を抱くのだった。

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