「決して、ひとりでは見ないでください?」サスペリア(1977) arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
決して、ひとりでは見ないでください?
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公開当時「決して、ひとりでは見ないでください」というキャッチコピーや1000万円のショック保険などの話題で有名になったダリオ・アルジェントのホラー・ムービー。
しかし、公開から30年以上が経過し、こちらがすっかり残酷描写に慣れてしまったせいなのか、魔女伝説といっても日本人にはピンと来ないせいなのか、恐怖はほとんど感じられなかった。
バレエ学校の外観や廊下の赤、ネオンの赤、血の赤(ただし、この赤は朱赤に近くていかにも作り物っぽいので萎える。本物の血はもっと赤黒い)など、“赤”の多用は後のデヴィッド・リンチ作品などに影響を与えているのかもしれないなと思った。
結局、一番気味が悪かったのは、天井から蛆虫が落ちて来るシーン(髪に蛆虫が絡まってたら、誰でもギャーギャー騒ぐ!)で、
一番不気味だったのは、冒頭ヒロインのスージーがドイツのエアポートに到着し、自動ドアから土砂降りの外へ出た後にドアが閉まるアップだった。
あのシーンは、ヒロインが遭遇する惨劇の前兆として秀逸なシーンだったと思う。
ゴブリンの音楽も有名だが、これは時代を経ても、不気味に響いている。
怪しげな役柄のイメージが強い若き日のウド・キアが至極真っ当な精神科医役で出演。
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