劇場公開日 1996年1月20日

「アイデンティティを失う主人公はなかなか・・・」ザ・インターネット よしさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5アイデンティティを失う主人公はなかなか・・・

2020年2月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

フリーの女性プログラマーが、国家機密が入ったFDを手にしてしまったことで、命を狙われると言うストーリー。

サンドラ・ブロック主演のサスペンス。インターネット黎明期に作られた、インターネット犯罪に焦点を当てた作品です。この手の作品で女性が主人公の場合、得てして男性のパートナーがいて、アクションシーンはそのパートナーが引き受けたりするのですが、この映画ではほぼサンドラ・ブロックが独りで戦います。だからこそ、主人公のアイデンティティが失われていく様は、不気味であり恐怖すら感じます。(主人公の母親がアルツハイマー型認知症って設定も凄く効果的でした。「身寄りがない」って設定より、数段不気味に感じました)
ただ、特別な格闘術がない女性が独りで戦う設定のためか、敵の力量も調整されてしまったように感じます。アメリカを私物化しようとする巨大な敵であるにも関わらず、相対する敵は少なくで、うち1名は殺すべき相手を口説きかねない色男。どうしても迫力不足は否めません。

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よし