劇場公開日 1981年1月17日

「戦場の四銃士と鬼軍曹。」最前線物語 みつまる。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5戦場の四銃士と鬼軍曹。

2016年1月31日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

北アフリカの砂漠からイタリアのシシリー島、北フランスのノルマンディー海岸、チェコのユダヤ人強制収容所の各地を転戦するアメリカ軍第1狙撃兵分隊の姿を追ったロード・ムービー的な味わいのする戦争映画です。
終戦を迎えるか、戦死者リストに載せられるまで、鬼軍曹に指揮される4人の新兵たちの最前線での戦闘は続く。
そんな過酷で悲惨な内容とは裏腹に、戦車の中での出産や精神病院でのコミカルな銃撃戦など、職人監督サミュエル・フラーのユーモラスな視線が感じられました。
作品全体がカラッとした明るさに包まれていたのがせめてもの救いでしたね。
また、鬼軍曹に扮するリー・マーヴィンの“男の中の男”と言った厳しさの中にも時折見せる、女子供に対する優しい眼差しが癒しになっている。
頑固親父の不器用な一面を見る思いである。
スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』と見比べてみるのも、またいいかもしれません。

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みつまる。