サイコ(1960)のレビュー・感想・評価
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ふざけてんのか?
名作だと言われてるから見ましたが、正直に言って「このシナリオはふざけてるのか」と思いました。
このシナリオは、
①物語の前半と後半で全く違う話になってしまっている。
②さらに、ある人物についての「声」に関して大きな矛盾がある。オチを読まれないためでしょうが、やりかたがアンフェアです。
③一名を除いて前半の登場人物と後半の登場人物が全く関係無い。さらに、話を総括したのは物語中でそれまで一度も登場してこなかった人物。無駄が多すぎる。
良い点としては、「ハラハラする」ことですが、それはシナリオの大筋とは関係無い前半部分でした。オチも読めてたから後半はほとんどハラハラしませんでした。
この映画を賞賛している人は一体何なのでしょうか?失礼ですが私には、「みんなが良いって言ってるから良いに決まってる」という付和雷同型の人間か、あるいは「巨匠の作品だから良い」と言うような原理主義者のように見えます。
同じ「古い映画」という括りでなら「カサブランカ」「紳士協定」の方が良いシナリオです。カサブランカの方が無駄がなく、紳士同盟の方がテーマとそのまとめ方がいい。
魅せる天才の傑作
不気味な音楽とスタイリッシュなシークエンスがマッチするオープニング然り、探偵が殺害されるシーン然り、そして今や伝説と成ったシャワー・シーン然り サスペンス、ミステリー、ホラーの要素を持ったこの傑作だけを観てもヒッチコックがいかに映画表現の幅を拡げたかが分かる。
特にカメラワークの点で才能を見せつけている。
例えば、ベイツが殺害をするシーンは犯人の容姿は女であるという情報は与えるが誰であるかは謎にする取り方。
ヒッチコックは観客に何の情報を与え、また何を謎にすべきかを知っているからこそ観客に取って最高のエンディングを作り出すことが出来るのである。
「めまい」のレビューにも書いたがヒッチコックは観客を意識し、そして"魅せる"ことの天才である。
サスペンスの連続、やっぱり大傑作です
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