劇場公開日 2025年6月13日

「独特の編集と美意識に中毒性があるハードボイルド」殺しの分け前 ポイント・ブランク sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0独特の編集と美意識に中毒性があるハードボイルド

2025年6月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

まずはフラッシュバック、カットバックの多様など独特の編集に驚かされる。

復讐譚たる主筋は分かるのだが、ところどころ掴みどころねない展開に戸惑う。だがそれが逆に中毒的になってくるところが面白い。
色彩感や鏡の効果など最近の映画にはない手法も。

クラブの舞台裏でのベタな殴り合い、水路の開放的空間での昼間の狙撃、あっさり侵入可能な要塞マンション、深夜のヘリの着地のうまさなど印象的なシーンも多い。

リー・マーヴィンはハードボイルドでカッコいいが、敵側の小物感がそれを際立たせる。
アンジー・ディキンソンはバシバシに殴っててもどこか気品があるイイ女。

sugar bread
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