「字幕とはまた違った魅力の吹替版で観る楽しさを堪能して欲しい作品です!」コマンドー 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
字幕とはまた違った魅力の吹替版で観る楽しさを堪能して欲しい作品です!
池袋の「新文芸坐」で「コマンドー」のレイトショーがあると聞き、どうしょうかと迷っていたら、なんとコマンドーの日本での上映権利期間終了に伴う「さよなら餞別興行」が行われると聞いたら、そりゃあ行かん訳にはいかんでしょう!とチケットを購入。
今回の上映権利期間終了と聞いて、"そんなのがあったのか?"と言うのと"35年前の作品で今までよく権利期間が持ってたなぁ"と言う感じですが、もう劇場で観れませんと聞くと行きたくなりますよね。
何回も見ている作品で、玄田哲章さんの吹替版が入ったDVDも持ってますが、それとこれとは話は別w
ただ、ちょっと危惧してたのはコロナの事を考えての「クラッカー発砲可能上映(発声不可)」との事で、映画は静かに観たいタチなので、クラッカーでの発砲?なんだそれ?と思いながらも、劇場上映はもう無いと言うし、玄田哲章さんの吹替版での上映と言う事でお祭りモードと認識してチケットを購入。(2~3日前にして、完売直前だったのでラッキーでした♪)
で、感想はと言うと、やっぱりオモロイ!
もう、ツッコミどころ満載なんですが、それが味であり、それを受け入れられる極上の超B級アクション。
考えるより、筋肉で感じろとはよく言ったもんだw
数々の作品に出ているシュワちゃんの代表作は「ターミーネーター」を挙げる人も多いかと思いますが、コマンドー撮影当時は30代後半で筋肉の張りがハンパないシュワちゃんの肉体美と俊敏なアクション。
そしてこれでもか!と言うアクションは70~80代に数々のB級アクション作品(あえて言う!)を監督したマーク・L・レスターの手腕も大きい。
同時期にアクション作品でシルヴェスター・スタローンの「ランボー」もアクション作品の代表作品として取り上げられますが、ランボーほど悲壮感は無いんですよね…て言うか、コマンドーに悲壮感は全然無いw
同じくアクション作品で活躍したチャック・ノリスの作品ほどB級カルト感も無いw
程好くエンターテイメントで大味。
これぐらい理屈抜きで楽しめる作品の方が映画観た!って気になりますよね♪
また洋画は基本的に字幕で観る主義なんですが、シュワルツェネッガーの玄田哲章さんとジャッキー・チェンの石丸博也さんの吹き替えは別格。
特にコマンドーはこの玄田哲章さんの吹き替え版で観る事に至高の楽しさがありますね。
個人的に好きなのは一味の一人、サリーが崖から片手で宙ぶらりんにされるシーン。
「お前は最後に殺すと約束したな」
「そ、そうだ大佐、た、助け――」
「あれは嘘だ」
「うわあぁーーーっ!!!」
もう、好き過ぎて、このシーンだけでどんぶりメシ三杯は食えますわw
クラッカー発砲可能上映もお祭り感満載でそんなに気にならなかった。
席に座ると10個のクラッカーが置いてあって、こらにプラス持ち込みで一人50個まで可能なんだとかw
なんで50個が上限?と言うのもありますが、それでも場内に「パン!パン!!」と響き渡り、火薬の匂いもするのはなんか楽しい♪
クラッカーの他に鳴り物の持ち込みも可能だけど、何を持ち込むかは常識の範囲内だとかw
ただ、他の人が鳴らすのはさほど気にならないが自分が鳴らすにはどのタイミングで鳴らすかを意識すると画面に集中するのがちょっと途切れるかな?
コロナの影響で応援場内的なのが禁止となり、劇場もあの手この手といろんなイベント的なのを考えますがたまにこういうのも良いんじゃないかなと。
皆でコマンドーを楽しめるお祭りに参加したと言う気分になれます♪
各地で行われたコマンドーのリバイバル上映も2020年8月末で上映権利期間終了と聞くと些か寂しい物があり、「もう会うことはないでしょう」なんて言われると悲しくなってしまうw
お祭り的なイベント上映は好みがあるかと思いますが、まだ8月末まで時間があって、やっている所もあるので機会があれば如何でしょうか?
また、駄目ならDVDでの観賞は何時でも可!
「8月末で上映権利期間終了? あれは嘘だ」と言ってくれたら嬉しいですが、第三次大戦が起こっても多分そうはならないw
アクション好きで未観賞の方はいないかと思いますが、出来れば劇場で一度は体感して頂きたい、アクション作品です!