劇場公開日 1996年3月16日

「犯人像に矛盾」コピーキャット よしさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0犯人像に矛盾

2021年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

シリアルキラーに殺されかけたことのある犯罪心理学者と市警警察官が、過去の殺人を模倣するシリアルキラーと対決する物語。

シリアルキラーが登場するサイコサスペンスです。「過去の連続殺人犯人達の手法を真似るコピーキャット」という設定は斬新で興味深く感じます。
ただ、その折角の設定(犯人像)がブレているように感じられたのは、とても残念。
複数のシリアルキラーを模倣する犯人なら、犯罪心理学者に執着することは矛盾です。
犯罪心理学者への執着を優先するなら、彼女に危害を及ぼしたシリアルキラーのみへの執着・模倣にした方が説得力が大きく増したように思います。
コピーキャットの方を活かすのであれば、最終的に犯罪心理学者を標的にするにせよ、別ルートを辿るべきでした。

簡単に殺人がなされ過ぎていることもマイナス。シリアルキラーと言われてはそれまでですが、同じようなシーンを幾つも見せられたらゲンナリしてしまいます。

不快に感じたり、見ること自体を苦痛に感じるレベルではありませんが、映画としての完成度は低いと感じた1作でした。

コメントする
よし