ゴッドファーザーPARTIIIのレビュー・感想・評価
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マイケルの悲哀とビンセント。。!
リバイバル上映で3部作ラストも見届けました!!
マイケルが年老いて、代わりに成長した兄の息子をアンディ・ガルシアが演じてまたも世代交代。。
最後、まさか彼以外に、亡くなるなんて全然予想していなかった娘が亡くなってしまうとは。。。(泣)
マイケルの悲哀がひしひしと伝わってきました。
実際の年月が流れていた3部作を毎週映画館の大画面で見ることが出来て良かったです。
アル・パチーノもアンディ・ガルシアもカッコ良かったーーー!!!
圧巻のオペラシーン
前2作に比べると全体的な印象は薄いものの、ラストのオペラシーンはこの三部作の中で最高のクライマックスだ。
敵はアル・パチーノを狙ってくるとは思っていたが、中盤でアル・パチーノが自分の後のドンになるべきアンディ・ガルシアに言った言葉「敵はいつも愛するものを狙ってくる」が頭をよぎり、もしかしたらオペラ歌手の息子が撃たれるのではないかと。
結局狙われたのはアル・パチーノであったが、結果的に撃たれたのは娘であったので、上記の言葉通りになってしまった。
オペラ劇場の前の階段のシーン、彼女を愛する3人、父のアル・パチーノ、母のダイアン・キートン、恋人のアンディ・ガルシアの3人の泣き叫ぶシーンは感動的である。その中でもアル・パチーノの口を大きく開けた慟哭の演技(半分声がでない)は驚嘆に値するほど素晴らしかった。このシーンだけでも十分見る価値のある映画だった。
そして最後に、アル・パチーノは敵に殺されるのではなく、誰も看取られることなく孤独に死んでいく(娘が殺されるところから晩年の彼が亡くなるまで音楽が続いていて、その中間に彼が愛した娘や妻と踊った回想シーンが流れる、多分娘を失ってからは生きる屍のようにずっと思い出の中で生きていたのかもしれない)。なんとも切なく、ある意味、三部作の完結編にふさわしいエンディングだったのかもしれない。なお、後で調べて分かったのだが、その音楽とは彼の息子があの劇場で演じた《カヴァレリア・ルスティカーナ》の間奏曲だった。
前2作と同様に傑作であるに違いない作品であった。
通して観るといいね
あれから20年経ったか。裏の仕事は人手に任せて、表向きは経営者。協会貢献や慈善事業、愛する娘を代表に据えて、地位も名誉も確保したはず。ただ、妻と息子は離れたまま。家族のためにと思いながら、真に幸福な人生は送れなかったということか。
ヴィンセントには、ソニーの面影が重なり、ハラハラするが、後半の重い演技は支配者然。このプロセスは、マイケルの人生にも重なる。
ラストのマイケルの絶叫、喧騒と混乱からフェイドアウトして静寂。マイケルの死といった展開は、このシリーズの終焉にピッタリ。
終焉の地は、先祖の故郷シチリア。束の間の故郷の幸せ、離れた妻が合流し、シチリアでの息子の初舞台が「カヴァレリア・ルスティカーナ」。結局、血と地を感じさせる舞台設定ではあった。
男の孤独な末路
個人的にはドン・トマシーノの亡骸に対し、何故あなたのように人に好かれないのか?と問いかけるシーンが印象的だった。父親に対しても感じてたんだろうなと。これまでに弱音なんて口になんてしなかったのに、年老いたなぁマイケルと思った。
懺悔のシーンなんかもそうだが、言葉で心情を表現するのが多い気がした。前作みたいに、孤独感、虚しさだったり表情で表すシーンがもう少しあればなと思った。
後、これまでの作品と比べ老年期の話だからか複雑な人間模様は描かれておらず、ちょっと物足りないなぁと感じた。
ただ、愛した者を全て失うラストはやりきれない思いになり、マイケルと同じ虚無感に苛まれた。
マイケルの最期
この映画シリーズの主役がマイケル・コルレオーネであることを強く実感できる一作だった。マイケルはフレドを殺したことにずっと後悔を感じており懺悔したが、現実は自分が最も愛する者の死と孤独な最期だった...
シリーズ最終章。すこしコメディぽい。
パート2が長過ぎて、しかも盛り込みすぎてシリアスだったので、本作ではその反動が出たのか。
二時間半というすこし長めくらいの尺。普通の監督ならもう少し詰められそうだが、コッポラは短くはしない。とは言っても、構成はさすがである。じつは二回目の鑑賞なのだが、一回目の印象は、ひどいものだった。若い頃に見たせいか、ヒロイン、ソフィア・コッポラの容姿が受け入れられず、しかも筋書きもよくわかっていなかった。
マフィアに関わる人々についてこれほど深く切り込んだ作品はないと思える。その点は素晴らしいと思う。
カトリックの頂点であるローマ教会も腐敗する。ラスベガスの大まかな歴史も分かった。マイケルの息子アントニーがオペラ歌手になり、長兄ソニーの息子ビンセントがマイケルの跡を継ぐというのは面白い流れだ。一回めのときは、正直家族構成が分かっていなかったし、オペラを背景に複数の陰謀が進行するが、何がどうなってるのかほぼ理解できていなかった。マリアの立ち位置もはっきりとは理解できていなかった。コニーが暗殺をしていたとは知らなかった。
シシリアのオペラ劇場でビトの孫がオペラデビュー。マイケルはアメリカの数あるイタリア系マフィアの中で断トツで頂点に上り詰め、本国イタリアにりおいてもかなり成功をおさめたということだったのだ。
ラスト近くの劇場を降りて行く階段が一つの見せ場となる。
アンディ・ガルシアが良いだけに、マリアの芝居が、気になって仕方ない。
ストーリーがでかくなりすぎて回収しきれず
アルパチーノのゴッドファーザーが、ちょっと小者に見えて残念。信仰に目覚めたり、娘を溺愛したりと、若い頃からは考えられない人間らしさが目について、前作ほど感情移入できなかった。でも、最後までハラハラしながら楽しめた。
最後
最後のマイケルコレルオーネの終わりのシーンが、ファミリーを守ってきた人間の終わり方にしては、寂しく孤独で虚しいものだった。ファミリー守るために人を殺し、正義を貫くために悪を行なってきた人の代償は、自身の愛する娘や妻、家族全てを最後は守れなかった。
結局は自分の信じる正義は悪の行いでしか守れなくなく、悪の歯車の一部として一生を終える悲しいマフィアのお話でした。
半世紀の孤独
晩年のMichael。
Kayとの結婚時に5年で合法化してみせると言ったファミリービジネスも、未だにマフィアの世界から抜け出せず、後悔と苦悩から贖罪を求める彼の姿を描いています。
三作ともパーティを舞台にして始まります。
Part Iと被るシーンと台詞の数々…。Part Iを思い出してね!と、なぞったかのような前半は、見せ方があまりに薄っぺらくて、同じ製作者なのかと目を疑いました。
歳を重ねて丸くなったとは言え、Michaelはあんなにペチャクチャ喋る爺さんになったのか…Brandoが演じたVitoと比べると、ドンの貫禄を感じませんでした。Vincentのチャラくて血気盛んな性格もいつの間にやら落ち着いて、Michaelの放り投げるような引き継ぎ。頼りなかった妹Connieは極道の叔母に。組合の会合も恩人に助言を求めるシーンもとてもチープ。旧二作が丁寧な描写の分、とても駆け足な印象を受けました。
初めて観た時よりは見慣れたSofia Coppola…ですが、かつてのPacinoやDeNiroがオーディションで頑張ったように、悲劇のヒロイン役も然るべき方法で選ぶべきだったでしょうね。
最後のオペラのシーンだけは流石でした。一番防ぎたくて、一番恐れていたことが起きてしまう悲劇。一番愛しているものを失わなければならないほど、贖うべき罪が重すぎたということでしょうか。
あまりにも父親と違いすぎる死
ラストの銃撃シーンあたりから
本当に見ているのが辛くて…
ゴッドファーザー1が改めてまた見たくなりました
今作で急に現れたビンセントが
冒頭では父親譲りの血気盛んさがよく表現されてたのに
話が進むにつれ冷静冷徹で別人になっていたのが引っかかった
ビンセントは絶対鉄砲玉か野良犬?のように死ぬと思っていたのに!
まさかファミリーをまかされるまでになるなんて
そして弁護士を目指していた長男が歌手で大成するのも不思議
いつのまに歌の勉強をしていたのか
それとも歌手になる!と主人公に宣言しにきた時から主役を張るまで
かなり年数がたっていたのでしょうか…?
まったく父親の七光なく主役できたのかも、いまいちわかりにくいし釈然としなかった
最後まで自分が殺した兄のことを悔やみ、
家族を本当に思っていたのに
自分の立場のせいでその1番大事な家族を失うなんて悲しすぎた…
しかしマフィアの方々って命狙われてるのに
平気で家族とでかけたりよくできるなー!と思ってしまった
3をみて、何気に主人公より妹の方がボスに向いていたのかなあ…と思ってしまったり
主人公はマフィアにしては優しすぎたような気がする
ゴッドファーザーありがとう
シリーズを全部見て思うがやはりアル・パチーノの演技!!最高でした。
終始堅い表情を通してたマイケルが自らの犯した罪に懺悔することにより表情が柔らかくなっていく、、そこには今までとは違った人間らしさのマイケルが存在してました。
懺悔するシーンは本当に泣けた。しかし、ラストの娘が殺され泣き叫ぶマイケルは本当に心にきた>_<
シリーズの中で一番軽く観れた気がする。最後の号泣するシーンがこの映...
シリーズの中で一番軽く観れた気がする。最後の号泣するシーンがこの映画の全てを物語っている。アルパチーノは今までみた役者の中で最も完璧な演技をした。アルパチーノがこの役をやることで、リメイクは不可能なレベルでアルパチーノのものになったはず。
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