ゴッドファーザーのレビュー・感想・評価
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ヴィトーとマイケルの「家族」と「ファミリー」観がカギを握る。
○作品全体
本作では「ファミリー」という言葉が度々登場するが、その言葉は家族という意味合いとは別の意味を持っている。表は家族的な繋がりという意味だが、裏には利害が絡んでいて、純粋な家族とは言えない。その「ファミリー」という関係性を提示するのに作品冒頭から「結婚式」を利用していて、その使い方がまず面白い。
「結婚式」はハレの日だ。ハレの日はそのイベントを通して、当事者以外も含めて登場人物の世界が変わるタイミングのはずだ。ただ、この作品ではそういった物語の推進剤としては使わず、「ファミリー」がなにか、という本作の根幹を知らしめる舞台装置として存在している。
結婚式では陰と陽の世界が明確に分かれている。画面の明度もハッキリと区別しているとおり、ヴィトーがいる執務室が陰で、野外が陽の場だ。この陰と陽は「ファミリー」が持つ二つの顔と繋がっていて、利害、損得の「ファミリー」と、和気藹々と婚姻の喜びを分かち合う「ファミリー」の意味がある。この二つの意味合いを同じ結婚式の場で、これほどまでにコントラストの強い演出をもって語る作品冒頭は、強烈なインパクトを持っていた。
ファーストカットも上手い。葬儀屋のボナセーラの独白のような語りから、徐々にカメラを引いて、手前のヴィトーを映し、その後にここが結婚式の場であることを示す。次々と情報が増えていくが、それぞれの情報は直ぐに繋がる。人が集まる場所、さらにヴィトーの機嫌が良い日となれば、ボナセーラのような関わりの薄い人物もヴィトーの力を借りようとやってくる。「結婚式」という場が「ヴィトーへ嘆願する場」になる、というわけだ。
そしてこのヴィトーを中心とした「ファミリー」の状況を表現する演出を、ゆっくりとしたトラックバックから始めるのが凄く良い。この結婚式が「ファミリーとはなにか」ということをゆっくりと開示していく感覚が、このトラックバックにすごく合う。
結婚式で表現した「ファミリー」を更に展開させるために、そのファミリーの中で生きる人物たちに主軸を置いたのが作品の序盤から中盤。この部分もヴィトーをはじめとするキャラクター達が活き活きとしていて好きなところだ。
ただ作品としてはヴィトーが撃たれ、「ファミリー」から少し離れた位置にいたマイケルにカメラが向くところが、一つのプロップポイントと言えるだろう。
マイケルは結婚式の場では若年であることもあってファミリーの端に位置している。マイケル自身も父のようにはならないと話していて、「ファミリー」から距離を置こうとしているのがわかる。ただ、ヴィトーが撃たれ、頼りになる「ファミリー」もいない病院で父親という「家族」を守れるのは子であるマイケルだけだ。病院の門前でパン屋の青年と見張りをしているときの立ち振舞いから見ても、マフィアの世界で生きていける天賦の才を「家族のつながり」から覗かせる。
ソロッツォと警部の暗殺を企むシーンでは、マイケルの策の才能が印象に残るが、カメラワークも素晴らしい。ソニーを始めとする手慣れた面子の中で、足を組んで座り、作戦について話すマイケル。ゆっくりとそのマイケルにトラックアップしていく演出は、ここからマイケルが主役になることを印象付ける。
こうしたマイケルが「ファミリー」の中心になっていく過程の描写は、ヴィトーの衰えやソニーの勇み足も対比として使っていて、説得力のあるものだった。
作品後半は「ドン・コルレオーネ」として君臨するマイケルの冷徹さがクローズアップされる。これは作品序盤で印象的だったヴィトーが「ドン・コルレオーネ」だった頃の家族的な暖かさとのコントラストが印象的だ。「結婚式」という舞台装置が「洗礼式」になったと置き換えるとわかりやすいかもしれない。家族的な暖かさのあった「結婚式」は、極めて儀式的である「洗礼式」に変わる。利害が浮かび上がるシチュエーションで言えば、ヴィトーは身内との話し合いの場であったのに対し、マイケルは火種になる身内の浄化を影で進めている。
二人の「ドン」、それぞれが求める「ドン」の姿、そしてそのコントラスト。そうしたものが「家族」という面でも、「ファミリー」という面でも魅力的に描かれていて、見終えたあとには感嘆のため息が出た。
ラストカットはケイを追い出して執務室で「ドン」として振る舞うマイケル。閉ざされたドアの外には「家族」が、ドアの中には「ファミリー」がいる。マイケルが示した「ファミリーとはなにか」を巧みに演出したラストからは、マイケルの魅力と恐ろしさが最大限に引き出されていた。
「家族」と「ファミリー」を引き離したマイケルにはどういった結末が待っているのだろうか。
○カメラワークとか
・病院の前のシーンはカッティングがすごく良い。恐怖でブルブルと震えるパン屋の手を映したあとに、まったく震えていないマイケルの手を映す。そしてここで映されるマイケルの表情。マイケル自身も怯えていない自分に驚く…といった表情だ。ヴィトーを別の病室へ移して、ヒットマンらしき人物をやり過ごす…というような行動は無我夢中で、ここでようやく自分を客観視する感覚。その作り方が上手い。
・ラストカットはフレーム内フレーム。さっきまで恋人の距離感だったのが、遠ざかってしまったような演出。これもすごく自然に見せていて上手だった。
・手前奥のレイアウトは物語の要所で使われていた。上述したファーストカット、ラストカット。ヴィトーが死ぬカットも手前に孫がいて、奥にヴィトーがいる。マイケルがソロッツォらを撃ったあと、店を出て行くカットも手前にマイケル、奥にソロッツォ。人物を手前奥に立たせ、明度で画面内にいる人物を区切る。世界が二つに分かれているのが印象的。生と死、ファミリーと家族。
ソニーが襲撃されて一人倒れているカットも、奥からファミリーがやってきて、手前でソニーが倒れている。ここは明度は変わらないが静と動、という要素で世界を区切っていて印象的だった。
・シーンの終わりを動的な芝居で終わらせているカットが多い。マイケルが銃の使い方をクレメンザから教わっているシーンでは一度会話が途切れた後にマイケルが引き金を引く(銃弾は装填されておらず)。ヴィトーが死ぬシーンではヴィトーが倒れた様子を孫が見に行って、一度静寂となったあとに孫が走り出していく。場面転換時の緩衝材のような役割だろうか。
・マイケルまわりの演出はホントかっこよくて、不要な部分の省き方が上手い。不要なものを省く、というのがそのままマイケルを表していて、キャラクターを魅せるという意味でも十分な役割だった。
典型的なのはアポロニアが殺されてしまったあとのマイケル。爆発直後は驚き腰を抜かすが、次にマイケルが登場する際には、もうアポロニアを忘れてしまったかのような立ち振舞いをしている。もしかしたらショックを受けていた時間もあったのかもしれないが、「マイケルを演出する」という意味ではそのショックの様子は不要と言い切っていいだろう。
こうしたキャラクターを魅せる演出が行き届いているのがなによりの本作の魅力だと感じる。
○その他
・トムが映画会社に乗り込むシーン頭にBGMが流れるけど、サントラに入ってなくて悲しい。このBGMどっかで聴いたことあるんだよなぁ。ドリフとか志村けんのバカ殿様とかだったような気がするんだけど。
・何回も見てるからか、シンプルに面白いからかわかんないけど、色々細かいところで印象に残る芝居とかセリフがある。家で暴れるコニーに対してカルロが「好きなだけ壊せ」っていうやつとかその後にカルロを見つけたソニーが全力で手に持ってる棒みたいなの投げるところとか、全力でブチ切れるモー・グリーンとか。
・もし脇役の外伝が見られるとするなら、間違いなくルカ・ブラージ。ヴィトーとともにどんな仕事をこなしてきたのか、女と一緒に寝ないというのはなぜなのか。生い立ち含めすごく気になる。
時間と長丁場だがテンポが良く、無駄なシーンが無い
名前は知ってたけど長いし難しそうだしで手を出してこなかった。マフィアものは嫌いではないのでいざ鑑賞。かなり面白かった。
登場人物が多く関係性が複雑になりそうだったので、あらかじめ相関図を頭に入れてから見た。最初は名前と顔が分からず苦戦。だが癖が強い登場人物が多く次第にキャラは難なく覚えられた。個人的にクレメンザが好き。あの見た目で暗殺もこなして料理もできちゃうギャップ萌え。裏切り者でもなく最後まで生き残ってホッとした。
3時間と長丁場だがテンポが良くて飽きない。無駄なシーンが無いので一切ぐだらない。殺したりドンパチする場面もサクッと終わるのでスマート。
複雑なそうなストーリーかと思いきや、基本的には、問題発生→誰かが処理する、のくり返しなのでシンプルで分かりやすい。単純な流れなのに、誰がどうやって解決するのか終始ハラハラして見れた。
「嘘だ」最後ケイを抱きしめながら吐いたマイケルの一言がかっこいい。どう考えても本当なのに、一言で嘘だと貫き通すのはなかなか出来ない。ドアが閉まる直前にマイケルたちを見るケイの表情がなんとも言えない。あれは嘘だと気づいてしまった顔なのだろうか。
名作は色褪せない。
家内(彼女にとっては初めて)と40年振りに観た。所々覚えていたが新鮮だったし、面白かった。洗礼の儀式の最中の粛清劇は素晴らしい。やはり名作は色褪せない。今回改めて分かったのは、
-コッポラが監督をやっていたのが若干32歳だった
-ダイアン・キートンが出ていた
最初と最後が何度観てもシビレる!!
偶然今日の上映を見つけて滑り込み!
多分劇場では2度目、ほかはDVDで鑑賞ですが、3部作の中でやはり本作が圧倒的に秀逸だと思う。
私にとっては3本の指に入る、いやなんならトップオブトップの映画。特撮もないあの時代に、こんなにハラハラドキドキしてオトコたちのかっこ良さにひれ伏す作品はない!
冒頭ドンが後頭部から引きで現れる場面は、何度見てもしびれます。あの指を添える独特の仕草に毎度やられます。はあーカッコよ!!巨大ファミリーをまとめあげるマーロン・ブランド扮するビトのカリスマ性よ。。
かたやアル・パチーノ扮するマイケルは、悪事に一切手を染めずに育てられた末っ子坊っちゃん。なのにある事件をきっかけにマフィアの仕事に関わり出したと思ったら、あれよあれよとビトの後継者へと成長していく。そしてラストシーンでは見事にゴッドファーザーのオトコの顔に。妻からの問いに答えるのがまた「フゥー!カッコよ!!」
ああーおもしろい。実におもしろい!
マフィアの悲哀と各シーンの美しさ。
パロディ作品は観たことあったけど、ようやく本家を初鑑賞。
マフィアを格好良く描いた作品という勝手な先行イメージがあったんだけど、実際に観てみるとコルレオーネ一家というファミリーの悲哀が描かれてた印象が強い。
まず印象に残ってるのはドン(ビトーも、跡を継いだマイケルも…)の哀しそうな瞳ともの静かな話し方。
ファミリーのトップでも高圧さやイキった感じは全くなく、静かに相手を威圧したり、静かに周りに指示を出す。敵組織や裏切り者には冷徹で殺しもいとわないけど、そして家族には優しい。
あと家族や兄弟の中でも性格が違って、望む生き方とマフィアとしての適性が噛み合わない彼らがリアルで切なかった。
本人も周囲もカタギとして生きていくつもりだったマイケルが、結果的に最もドンの適性を持っていて次代ドン・コルレオーネになっていくのが切ないんだよな…。
あと後継者になるつもりだったけど直情型の性格が仇となって、結果的に抗争で死んでしまったケニーも。
そして、マイケルがマフィアとして生きることになったことをパパコルレオーネが哀しそうしている様子も。
あとこの作品、同時進行で進む場面の対比が美しくて印象的だった。
冒頭、華やかなクレメンザの結婚式の裏ではドンへの血生臭い相談事が行われているし(ドンは嫌そう。笑)、終盤、生まれたばかりの子どもの名付けの厳かな儀式の裏では、ファミリー同士の抗争の粛清が行われている。
マイケルがさまざまなことを神に誓っている間に、彼の指示でたくさんの者が殺されていくんだよ。
この演出しびれるよね。美しい。怖い…。
あと南イタリアのマイケルのひとときのロマンスが切なかったな。マフィアの生活から離れた先で愛する人を得たのにマフィアのごたごたにそれを奪われるマイケル。
このシーンに関しては「マイケル…!ケイという女性を待たせておきながら…!!」とマイケルに憤慨しながら観てたけど、マフィアとして生きるしかないことを彼に自覚させるシーンだったのかな…と観終わってからショボンとした。
ケイに関してはラスト、マイケルが完全に「ドン・コルレオーネ」になって、ケイが不安そうにマイケルを見つめる前で扉が閉じられて終わるシーン、格好良いけど切ないよね。
あと最近個人的に「ヤクザと家族」という映画を観てたから色々共通点を見出してしまって、「日本のヤクザも海外のマフィアも時代の流れで衰退していく様子や命を危険にさらす生業の悲哀は通じる部分があるのだなあ…」と思った(本作のほうが時代としてはだいぶ前に作られたものではあるけど)。
観終わった後切なくてたまらなくなったけど、でも美しい作品だった。
マリオ・プーゾの小説を映画化した、コッポラ監督作品。Ⅰ〜Ⅲまであり...
マリオ・プーゾの小説を映画化した、コッポラ監督作品。Ⅰ〜Ⅲまであります。評価が高いのはⅠとⅡ。Ⅰでゴットファーザーを演じるのがマーロン・ブランド、Ⅱではロバート・デ・ニーロ。跡を継ぐ息子役はアル・パチーノ。一作につき3時間近くあり、重厚な長編で見応えあります。
マフィアの抗争を巡り、当初は跡継を拒んでいた末子であるアル・パチーノが宿命的にゴットファーザーになるのですが、容貌がどんどんマフィアらしく変貌していく演技は圧巻です!
ちなみに、私のオススメはⅠのゴットファーザー役であるマーロン・ブランド。口に綿を含んでわざと滑舌を悪くして実年齢より遥か年上の役に臨んだと言われています。静かで凄みのある迫力ある演技は、確かにマフィアのボスにしか見えません。しかしながら、鑑賞者はマフィアのドンに恐怖を抱きながら、少しずつファミリーたちへ感情移入していきます。なぜなら、殺し合うマフィアたちも、私たちと同じように家族のことを心配したり夫婦のことで泣いたり悩んだり、嬉しい時は笑ったり喜んだりしながら懸命に生きているからです。
ドン・コルレオーネが亡くなるシーンはとても美しいです。
映画通にしか分からない難解なタイプの作品ではなく、普通にストーリー面白いです。登場人物が多いので最初は戸惑いますが、注意深く一つ一つ丁寧に場面を観察していくと、段々見えて来ますので心配無用です。食事のシーンが多く、イタリア特有のお菓子カンノーリが出て来たり、原作の小説には、映画では描かれなかったエピソードや登場人物を楽しむことも出来ます。昨年2022年は50周年で、U-NEXTではこの作品のメイキングを別の俳優陣で撮ったドラマが放映されていました。朝10時頃から見始めて、全話終わったのがその日の夜10時くらいでした。こちらもとても面白かったです。
見ていたはずだが、削除されていたので、この際もう一度見てみた。
見ていたはずだが、削除されていたので、この際もう一度見てみた。
このストーリーに引き込まれて、中2病を更にこじらせる事になった。そう言った個人的な理由がなければ、男目線の醜い話として、評価できたかもしれない。しかし、どんなに譲っても母親の姿がどこにも現れない。意図的なのだろうが、女性は重要な役割でこの映画には参加していない。
それだけ、男臭い話で済ませられれば良いのだが、今回再度鑑賞して、納得できなかった。
つまり、醜い男社会を眼前に美化して描いているからだ。
そして、許せないのはこの話に続編が幾つもひも付けされる事だ。
所謂、フィルム・ノワールなのだろうが、現代に向けてそれを描こうとするなら、美化しては虚飾の固まりと化してしまう。その点がこの映画を評価できない点である。
しかし、中二病の私はこの映画を見て、暴力的な態度を取るに至ってしまった。勿論、この映画に責任はないのだが。
2024年7月4日 20時00分ニーノ・ロータ音楽監督のオペラをスカラ座に聴きに来た。凄い!!
よかった
何度か見ている。最初に見たのは子どもの頃で、テレビで見た。ベッドに馬の首があるところと、幼児を庭であやしていたら死ぬところが強く印象に残った。その後は、レンタルや午前十時の映画祭で見て、なので4回目くらいだ。今回は『ジ・オファー』という『ゴッドファーザー』制作秘話みたいなドラマを見るために見た。しかしとにかく長い。大変な名作扱いされているけど、まあまあの面白さ。
アル・パチーノの演技に惚れ惚れとさせられた
フランシス・フォード・コッポラ監督による1972年製作のアメリカ映画。
原題:The Godfather
TV鑑賞で高校生ながら、アル・パチーノ演ずるマイケルが学生から新しいドンとして変貌していく変化の大きさ、頭脳明晰で冷静な様に惚れ惚れとさせられたことを覚えている。対照的に描かれるファミリー後継者のはずだった激情型の兄ソニー(ジェームズ・カーン)が、その性格が災いして死に至る描写も印象に残った。外見上ドンに相応しく見えても、頭が悪いと生き残れないのかと。
新たなゴッドファーザーとなったマイケルの指令により、部下が敵ファミリーのドン達を、荘十な音楽をバックに暗殺していく映像がオペラ的で、カッコ良いと思った記憶が有る。テーマ曲をはじめとして、悲しく甘美なニーノ・ロータの音楽が伊移民ファミリーの壮大な物語であることを感じさせた。
マーロン・ブランドの演技を見るのは当時初めてで、なぜ評判になっていたのか良く分からなかった。今考えると、好みでは無いが知的に計算つくされた演技ということで、アカデミー主演男優賞賞(拒否したらしいが)も理解できるところ。
製作アルバート・S・ラディ、原作マリオ・プーゾ、脚本フランシス・フォード・コッポラ、 マリオ・プーゾ、撮影ゴードン・ウィリス、音楽ニーノ・ロータ。
出演マーロン・ブランド(ドン・ビトー・コルレオーネ)、アル・パチーノ(マイケル・コルレオーネ)、ジェームズ・カーン(ソニー・コルレオーネ)、ロバート・デュバル(トム・ヘイゲン)、ダイアン・キートン(ケイ・アダムス)、リチャード・カステラー(ノクレメンザ)、ジョン・マーレイ(ジャック・ウォルツ)、アルベルト・デ・マルチーノ(ジョニー・フォンテーン)。
良い2代目誕生!
以前ネトフリかどこかで見てましたが、せっかくのリバイバル上映なので、スクリーンで鑑賞。
いや〜カタギのはずの次男坊がまーあ最終的には筋金入りのファミリーのボスになってしまって(笑)
様になることなること!!凄い演技力です。しかしまぁ人がどんどん亡くなってゆく。
そして故郷の彼女いるのに逃亡先でしれっとひと目惚れして速結婚したけど、敵勢力の陰謀ですぐ亡くなってしまい、そしたらしれっと元カノのとこに戻って愛をささやくとか、カタギだったとは思えない悪っぷりで(笑)
マフィアっぽい兄貴より、普通っぽいままきっちり落とし前つけるあたり、逆に怖さ倍増で、良いドンになっていく様が良かったです。
かなり古い映画なので夫のDVとか思いっきり男尊女卑っぽい表現があるんですけど、そこはそういう演出も許された時代だったんだなぁと思いました。
長いのであまり飲み物飲まずにいて正解でした。
リバイバル上映シリーズも色々面白くて良きです。
濃厚で重厚
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。
これまで数は少ないもののマフィアやヤクザが出る映画は見てきましたが、今更ながら本作を見ました。
3時間近い映画ですが、途中でだらける間もなく、常に濃厚。最近の映画のような派手な銃撃戦があるというわけではないですが、常に息を吞み、緊張感が続く展開です。
傑作と言われるのにはやはり理由があるんですね。登場人物の存在感が常に画面から出てきて圧倒され続けた3時間弱でした。すごい満足感です。
この後のパート2、3も見るのが楽しみです。
ゴッドファーザーを父に持つ息子
兄弟のうちひとりだけ、マフィアでは無かったのに、それを貫きとおせなくなってしまうのは残念。悲しいラスト。マフィアに幸せは掴めないと言うメッセージかな。
登場人物多い&人物相関図複雑&自分の頭がよわいことが相まって、1回...
登場人物多い&人物相関図複雑&自分の頭がよわいことが相まって、1回じゃ理解できなかったの悔しい、また再度みる。
アルパチーノの変わりようにはびっくりだし、若かりしマーロンブランドじゃんてなった。
後半の赤ワイン酌み交わすシーンは、世代交代を象徴してたなあて、そしてアルパチーノが知っていたかどうかわからんが父からの最後のメッセージがちゃんと現実通りになった。
3時間あるけどそうくるかそうくるかの連続であっという間だった。
家族を大切にするとか、自分の発した言葉に忠実だとか、麻薬は人を壊すとか、裏の組織に居ながらも表の人間より人間味に溢れていた
ファミリーとして1本筋が通ってるから見てる人もかっこいい、面白いてなったのかな
ゴッドファーザーがゴッドファーザーになる
やばい、魅せられてしまった。
こんな話だとは知らず、最初はアウトレイジっぽいのかと思ってたら。全然違った。すみません。
もっと重厚で、もっと悲しくて、つらくて、美しかった。最近のアルパチーノしか知らなかったので、最初誰なのかわからなかったですが、若い頃のアルパチーノはめちゃくちゃ美しかった。
マイケルの変貌っぷりといったらほんまにヨォ! 名前と顔が一致しなく...
マイケルの変貌っぷりといったらほんまにヨォ!
名前と顔が一致しなくて、話の流れが分かりにくかった(のは自分のせいです映画は悪くない)。悔しいのでもう一度いずれ見たいと思う。
part2,3もいずれ見ます。ロバートデニーロの演技楽しみ。
名作と言われるマフィア映画
嵐にしやがれの松岡修造さんがゲストの回で嵐の松本潤さんが好きな映画としてゴッドファーザーを挙げていました。
レビューを見ても名作と名高いこの映画がすごい気になって見てみました。
主人公がマフィアの世界にどんどん足を踏み入れていく物語です。
最初に時間見たときに3時間といつも見てる映画より長くて驚きました。
話が難しかったです。
後であらすじを見てようやく理解できました。
登場人物の名前が覚えられなくて…
洋画は個人的に顔と名前を覚えるのが苦手です。
結構グロテスクな描写もあり、マフィアの世界がリアルに描かれているなと感じました。
主人公が表の世界の人だったのが、だんだんと裏の世界に染まっていって…
自然と見入ってしまうような作品でした。
名作と呼ばれるこの作品の内容がこんなもんなんだと少しわかってよかったです。
ファミリーの再構築
新し目の作品ばかり見るため、この夏は名作と呼ばれる映画を見ようと決めて、最初に浮かんできたのがゴッド・ファーザーだった。
とはいえ作品名しか知らず、初見のため名前と顔の一致には苦労したが、
それだけファミリーの顔ぶれが豊かであったということなのであろう。
ビトー(マーロン・ブランド)から息子のマイケル(アル・パチーノ)にマフィアのボス家業を引き継いでいくのが大筋だが、物語の前半と後半で二人のボスとしての方向性の違いが色濃く現れていた。前半はビトー全盛期で、血縁関係者以外でもつながりの深い相手の頼みを聞いてやる慈悲深い人物として描かれている(しかし、貫禄たっぷりで目元に濃い影ができた描写からは恐ろしさも感じた)。後半のマイケルがボスになってからは、血を見る機会が多く政治的にではなく暴力による統制を行う人物として描かれていた。
ビトーを殺害されかけたことを発端とするボスの引き継ぎのため、血の気立つのは仕方ないと思うが、対照的なボスとしての描かれた二人。
ここからマイケルのボス稼業を描いた続編が続くということなので、続きが楽しみだ。
個人的に、孫と戯れている最中に、花畑で倒れて亡くなったビトーは、ファミリーを大切にしてきた故人らしい最期で、ホッとした。
表と裏
午前十時の映画祭で鑑賞(10年前に一度ビデオで見た)
驚いたのが、あの有名なゴッドファーザーのテーマ曲がなかなか掛からず、映画の後半に差し掛かって流れた事。
ヴィトー・コルネオが打たれベッドで寝ている顔からフェードでシチリア島の田舎の風景へ。そこでやっと初めてゴッドファーザーのテーマが掛かる。
ゴッドファーザーと呼ばれた男の始まりの場所、こここそが故郷、始まりと言わんばかりにそこから何度も掛かる。
最初の結婚式の盛大で華やかな表の世界と、部屋の中の静寂で荘厳な裏の世界。ラストの扉を隔てて表現される表と裏の世界。
裏の世界を嫌っていたマイケルの変貌。それを見つめる妻の表情。なんか凄いもんみたなと思わせられる。
ハラハラする
午前10時の映画祭で鑑賞。
マフィアの抗争の話。
ドンが狙われて、大学卒のマイケルが後を継ぐ。
ファミリーでまともな人間のマイケルがだんだんとマフィアの一味になっていく感じ。
人がバンバン殺されていく、、
何度も目を覆いたくなるね。
理知的なトム、すぐにかっとなるソニー。
太ったクレメンザ。
ソニーの妹の旦那のカルロ。
舞台はアメリカが主だが。マイケルは一度敵対勢力を撃って逃げるためにコルレオーネ村というイタリアに身を隠していた。
そこで女と一度結婚してる。
嘘と謀略と金と暴力と
三時間弱。重厚かつバイオレンス。後半から一気に血生臭い展開へ。シチリアの風景は、ひとときの安らぎであるが、ここも安全ではない。やるかやられるか。
1972年公開のアメリカ映画。娘コニーの結婚式から話が始まり、その新郎だった男が死ぬまで。コッポラは、まだ30代そこそこの年齢でありながら、このような名作を撮ってしまっていることに驚きを覚える。そしてソフィア・コッポラがこの映画からキャリアをスタートしていたことにも。
十数人の主要人物がいる。すべてイタリア人ばかりなところがこの映画の肝だ。
この映画の中で、ファミリーのボスも老いたヴィトーから、血の気の多い長男ソニー、冷徹な三男マイケルへと移り変わる。
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