「神ゼウスと人妻が浮気するという神話をゴダールが現代に置き換えた物語...」ゴダールの決別 imymayさんの映画レビュー(感想・評価)
神ゼウスと人妻が浮気するという神話をゴダールが現代に置き換えた物語...
神ゼウスと人妻が浮気するという神話をゴダールが現代に置き換えた物語。
終盤、シモンの身体を借りたゼウスが、Simon Donnadieuと名前を書く箇所にサインする。これは、Si m'on donne à Dieu、日本語訳すると、「もしわが身を神に捧げるなら」という意味らしい。
この物語は、この一言に収斂するための物語なのかもしれない、
神はその名前の中に、人間より高次の存在であるということを内包している。
神と交わることになる人妻は、水とともに描写される女性だった。神話では、よくニンフや女神が水浴びをしているから、水は人間を神の存在に近づける役割を担っているのかもしれない。とりわけ湖の映像が美しかった、
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