「最近観た昔の傑作映画」心の旅路 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
最近観た昔の傑作映画
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映画好きの私が今までこの映画を知らなかったことが恥ずかしい。
記憶喪失にまつわる映画は多いが、これもその一つでその中でも傑作と言える。記憶喪失が戻るまでの二人の物語だけでも恋愛映画として観ても感動できる。所々絵のように美しいシーンが印象に残る。逃避行の駅で降りた遠景を眺める二人のシルエット。木の下でのプロポーズ。新婚生活の桜の木に囲まれた家へ入るシーン。後半(車の事故後)で印象に残るのは、彼女が初めて秘書としてドアから現れるシーン。はじめ、まさか本当の彼女だとは思わず(私だけかな?)、無意識のうちに似ている人を秘書に採用したんだと思ったが、実際本物の彼女だったとはすごく驚いた。また、婚約者(キティ)が教会で賛美歌を選ぶために教会へ行ったシーンで、彼の目を見て、他に好きな人がいると感じとった時の、何も言わないのに彼女の目がそれを表現しているカメラワークと女優の無言の演技は特筆もの(キティ役のスーザン・ピーターズは残念なことに、31歳で病死)。
ラストは、多分だれでも想像できたと思うが、それでも感動してしまう。幸せな気分になれる映画。星5つにしなかったのは、二人の子供が死んでしまったという事実がちょっとかわいそうで、フィクションとはいえ個人的には納得できなかったこと。
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KENZO一級建築士事務所さんのコメント
2021年9月19日
またまた沢山の「♥共感」をありがとうございます。小生、個人的な事を切っ掛けに戦前戦後の作品からと映画鑑賞していましたが、特にエルンスト・ルビッチ監督の「私が殺した男」と「生きるべきか死ぬべきか」の完成度の高さには大変驚きました。今後とも宜しくお願いいたします。