劇場公開日 1952年10月9日

「さすが黒澤明」生きる(1952) ブロディー署長さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0さすが黒澤明

2024年1月12日
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泣ける

知的

難しい

簡単ではない。普通なら渡辺さんはやり遂げたと雪のブランコで終わらせて感動物語にするところを、黒澤はそうしない。通夜の席であれほど渡辺さんに続いて俺たちも変わろう!と言っていた公務員たちが、日常に戻ればまた市民の訴えをたらい回しにするお役所仕事をしている苦いラスト。題名の生きると雪の中のブランコの名シーンから想像する分かりやすい泣ける感動映画ではない。何回も観て、歳を経て分かる深い映画。

ブロディー署長