コーリャ 愛のプラハのレビュー・感想・評価
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生きていくには金が必要
1988年。ソ連崩壊前、ドイツ統一前の出来事。ドイツによる占領、ワルシャワ軍侵攻という激動の時代を経験したチェコ。民衆は常駐するソ連嫌いという背景で、ロシア人女性と偽装結婚するという話。
ロウカは55歳の独身、女好き。交響楽団をくびになり、借金もあった。日々の生活費を稼ぐために墓石の名前に金で装飾するというバイトをこなし、もっと稼ぐためには車が不可欠であった。亡命のための偽装結婚はよくある話だったのであろう、尋問する公安の態度をみてもかなり慣れているようだ。コーリャがチェコ語がわからないために難を逃れるが、子供というクッションがロウカの心を動かす。結婚する気もないので子供と暮らす術さえ知らないロウカ。やがて言葉の壁を超え、心を通じ合わせることに・・・
音楽が全編通して素敵でよかった。終盤にコーリャにバイオリンを買い与えるのですが、この絡みをもっと採り入れてほしかった。ラストも大急ぎで解決するという形だったのが残念。女好きであるという描写をもっと削ってもよかったのに・・・
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