劇場公開日 1990年9月28日

「テンポの良いストーリー」ゴースト ニューヨークの幻 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0テンポの良いストーリー

2024年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

幽霊となった恋人が出てくるという非現実的な設定から、あまり興味が無かった今作。そういった先入観を持って観たが、パロディや切ない要素など色々入った面白い映画だった。

序盤の恋人2人の仲睦まじい様子から、サムが殺されてしまうという劇的な展開によって感情移入させられる。幽霊は人間には見えないし話しもできない制約が、ストーリーに捻りを利かせている。インチキ霊媒師との掛け合いも笑えた。幽霊が起こすポルターガイストは生きている人間にとって恐怖だが、幽霊本人にとってはただ物を動かしているだけという、人間と幽霊両方の視点で観れるのも面白かった。

ストーリーは単純で深みも無い。しかし分かりやすくテンポが良いので観ていて飽きないし、多くの年齢層に楽しめる作品だと思う。

根岸 圭一