荒野の七人のレビュー・感想・評価
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素晴らしいリメイク作品!
黒澤明の「七人の侍」が映画史上に残る名作であることは間違いないですが、そのリメイクとしてこれ以上ないくらい素晴らしい作品でした。
まず原作に対するリスペクトを物凄く感じました。見せ所、伝えたいメッセージ、ストーリー等はほぼほぼ七人の侍。しかし、ただの真似事ではなく、西部劇としてのオリジナリティ溢れる仕上がり。
ガンマン。それは男達の生き様であり死に様である。人間臭く、愚かで、気高く、愛がある。もうね、いちいち言動がかっこいいのよ!観ながらかっこよすぎて笑い転げてました。仲間を集めるシーンで「何人集まったんだ?」に対して指を一本立てる主人公。それに対して無言で指二本で返す…!なにこれ!カッコよすぎてびっくりしたわ!
七人の侍では侍と農民の対比が描かれていましたが、今作ではガンマンと農民の対比。農民へのリスペクトには人間愛を感じました。
七人の侍の凄さを改めて実感しつつも、荒野の七人はそれとは別の魅力で溢れていて素晴らしい作品でした。
…ちなみに、どうでもいいことだけど荒野の七人に興味を持ったのは筋肉少女帯の「坊やの七人」を聴いたからです(笑)大槻ケンヂ、ありがとう(笑)
男気のある敵ボスを裏切る邪悪な7人
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定期的に同じ山賊に襲われる村の人が町へ銃を買いに行く。
そこで正義感の強い主人公を見つけ、用心棒として雇う。
まずは主人公が仲間集めをし、計7人となった。
そして銃の使い方なども、色々指導してもらった。
やがて山賊がまた村へ来るが7人の活躍で撃退。
しかし村人らは報復を恐れて戦う意欲をなくしてしまった。
そんな折、また山賊が現れて不意討ちされ、全員捕らわれる。
こうして村を去る事を約束させられた7人は釈放される。
しかしその道中で突然また正義感に火がついて村へ。
そこで最後の戦いとなり、敵を滅ぼすが4人が死亡。
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うーん、この作品で最も共感できるのは敵のボスやなあ。
略奪は悪いけど、そんなに残酷ではないし根こそぎ奪うわけでもない。
しかも7人を捕らえた時も、殺せたのに殺さなかった。
別の仲間からの報復を恐れた部分もあるだろうが、同情もあったのだろう。
村人らの前で銃を取り上げたのも、それは村人の前での彼のポーズだった。
小さな声で、後で返すからとささやいたのだ。
しかも7人が去った後で、部下に追いかけさせて本当に銃を返す。
何と筋を通す人なのだろう。なのに7人はこの人を裏切る。
ボスが銃を本当に返してくれたのに、その銃を持って村に引き返す。
ボスは手下らと共に、率先して前線で戦う。何と男気のある男!
そして結局殺されるが、死に際も実に潔い。
村人がみんな戦うのを諦めてる中、7人はわざわざ戻る意味ある?
この7人は自己満足のために男同士の約束を破ったのだ。
ユル氏「 別れは早い方がいい 」
古い映像は(字幕のフォントも古いし)苦手なのですが、ルーツ探索で観てみました😉
『七人の侍』と比較して観るなという方が無理な話で、真似して作られたこちらがどうしても安っぽく見えてしまうところもあるのですが、、
おそらく地上で一番カッコいいハ‥いやスキンヘッドのユル・ブリンナー氏👨🏼🦲に引率され、物語の顛末を見守る中、お話が終盤に差し掛かりましたところで、
逆襲に成功した敵ボスが「後から仲間を集めて仕返しに来られたら敵わん」という理由で7人を無事に解放するという・・まさかの超温情平和主義者で😧ポカ-ン(オリジナルもこんなでしたっけ🤔?)、それで解放されて直ぐに踵を返して再逆襲に向かった7(-1)名様が、わりとノープラン気味に突っ込む最終展開に💥オラオラ~!!💥ズキュ-ン! ズキュ-ン!
そこで「おい、手を貸すぞ!」とお約束の流れで突然戻って来てくれた(-1名様の)お仲間は現れた途端に秒でヤられるし👋🏼、
悪夢にうなされるケツ顎君ωなど死ぬべきキャラたち皆が、隙を生む所作をそれぞれ個性的に軽やかに(わざとらしく)演じてはバタバタとヤられていって・・・無事エンディングを迎えましたとさ😌メデタシ×2
『〜の侍』も『荒野の〜』もやはり渋過ぎたので、お子様おっさんの私は『スターウォーズ』からでお願いします🙇🏻♂️
バチバチ!!💥🥢ブォンブォン
私「 背伸びはしない方がいい 」🥴
オリジナルのオリジナルが見たくなる
先にマグニフィセント・セブンを見てから鑑賞。馬が走り抜けた後の砂埃、敵から守ろうと村に網を張ったり、奇襲を仕掛けたりと、よりリアルに感じる。ユル・ブリンナー、スティーブ・マックイーンの二人が格好いい!チャールズ・ブロンソンの若い頃を初めて見たがガタイ良い。思いの外、古く感じず、長くも感じなかった。メキシコが舞台だったとは。オリジナルの七人の侍が見たくなった。
気高きガンマンたち
"荒野の七人" シリーズ第1作。
DVDで3回目の鑑賞(吹替)。
「七人の侍」のハリウッド・リメイク版ですが、「所詮リメイクだろう」と侮ることなかれ。オリジナル版を真摯に換骨奪胎し、見事な西部劇に仕上げているなと思いました。
当時すでにスターだったユル・ブリンナーを筆頭に、スティーブ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーンなど、錚々たる顔触れが揃っていました。
…とは言っても、マックィーンらは当時まだ無名の俳優でした。本作が大ヒットしたことがきっかけでブレイクし、一躍スターダムを駆け上がっていくこととなりました。
武士と農民の関係性が本作では民族の違いにまで拡大され、濃密なドラマが展開されました。7人のガンマンが抱える事情も明かされて、クライマックスへの高まりは最高潮に。
オリジナル版ではクライマックスまでに2人の侍が命を落としますが、本作では7人全員で最終決戦に挑みました。
突き抜けるように晴れ渡った空模様の下(オリジナル版は土砂降りの大雨だった)、盗賊たちとの間で繰り広げられた壮絶なガン・ファイトが圧巻で、手に汗握りっぱなしでした。
[以降の鑑賞記録]
2024/03/31:DVD(吹替)
※修正(2024/03/31)
リメイクの成功例
単なる真似ではなく、オリジナルを大切にしつつ、オリジナリティを出す。
「七人の侍」で冗長に感じた部分はあっさりさせていて面白かったです。
武士と農民という階級の差が、白人ガンマンとメキシカン農民という、職種だけでなく人種の差に。
正義感とボランティア精神?溢れるChrisとガンマンに憧れるChico以外、大半の動機はかなり金目当て。6週間でたったの20ドルという激安給料に、面白半分・興味半分で乗っかる者、莫大な報酬を勘繰る者、とにかく20ドルでも良いから欲しい男達。ガンマンとしてのプライドと良心・良識を明確にしなければ、Calvera一族との差別化が難しかったでしょう。都合良く手の平を返す農民達の裏切り行為が、この村に対する立ち位置として、7人組と盗賊の差を若干微妙にさせてしまうような気もします。
しかし、家族に責任を持ち、地に足をつけた生活をしている農民こそ勇敢な勝者だというテーマは本家とほぼ変わらずでしょうか。
やたら子供に懐かれるO’Reilly(^^)。
あと、ほとんど血が流れない(^_^;)。
その後に続く数々の映画を考えると、本当豪華な顔ぶれなんですね。みんな格好良かったです。
“Running a farm, working like a mule everyday with no guarantee anything will ever come of it. This is bravery. “
西部劇って面白いじゃないか!
この映画を初めて観たのは小5の時、初めての西部劇映画だった。それまでは西部劇を馬鹿にしていた俺、しかし仲間を7人集める所から徐々に面白く感じ、ジェームズコバーンのナイフシーンになると完全に、集中していた。
全員かっこいいじゃないか!
ユルブリンナー、スティーブマックイーン、ジェームズコバーン、チャールズブロンソン、ロバートボーン
村を悪人から守ろうとするなんて、かっこいいを超えている。
最後の死闘には興奮。特にブロンソンの子供をかばって死ぬシーンには感動した。
この映画は「七人の侍」のリメイクだとして有名だが、始めは無許可だったらしい。
敵がかわいそうだった
敵の山賊みたいな連中が、主人公たちに武器を渡して解放されたせいで逆襲にあってしまって、お人よしな感じが可哀想だった。略奪などして悪い連中なのだが、そんな憎めないところもあった。
スティーブ・マックィーンかっこよかった。
一番好きな西部劇
総合85点 ( ストーリー:85点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
今まで見た中で最も良い西部劇。『7人の侍』のことなど知らない子供のころに観たのが最初だった。
指導力を発揮し義に厚いユル・ブリナーが恰好よかったし、子供の面倒をみるブロンソンとナイフ投げのコバーンも印象に残った。最後の「アディオス」を言って別れていく場面は寂しさがありつつも一緒に戦った仲間の幸せを願う気持ちも現れていて余韻が残り、美しく締めくくってくれていた。
この結末は、村との繋がりが切れて死人を残して去っていく荒涼感が強い『7人の侍』よりも個人的には好き。最初の戦いで多数を相手にして無傷であっさりと勝ってしまうのは変だったりするが、全体としての物語の流れは気に入っている。
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