「真面目だ」絞殺魔 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
真面目だ
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中原昌也さんがいろいろなところでこの映画に言及されている。最初に聴いたのは新潟のImedia専門学校での講演で、講演の前にDVDを買って来場者にプレゼントしていた。それが2005年くらいだっただろうか、それからずっと見たかった。『偉大な作家生活には、入院生活が必要だ』という本を読んだら、そこでも言及していていよいよ見ないといけないと思ってビデオ1にはないと思うけど試しに店員に聞いてみたらあっさりあった。もっと早く聞けばよかった。
おどろおどろしい猟奇殺人ものだと思っていたら、そうでもない。殺されるのが最初はおばあさんばかりなのでエロくもない。
演技と演出がすごいし、画面分割などの構成もスタイリッシュだ。霊能者が割り出す男が重々しい演技で圧巻なのだけど、犯人じゃない。犯人も捕まえてみれば多重人格で苦しんでいる。事件は解決するのだけど、犯人には子どももいるし気の毒になって全然すっきりしない。
確かにいい映画だった。
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