好奇心のレビュー・感想・評価
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レア・マッサリの魅力 > タブー ?
マルの幼少期をモデルにしているみたいで
頭と体と心のバランスが悪かったであろうことは予想される
早熟で繊細で心雑音ありと判断されるローラン
(ブノワ・フェルー)の異性への関心の空回りみたいなものが、とんでもないことに
子供に惜しみない愛を注ぐ
イタリアの〈肝っ魂おっかあ〉の伝統みたいなものを
母親(レア・マッサリ)に感じた
しかし、異国で
(子供以外の)愛無しには生きられない… と
悲しみに沈む彼女の心根はとても弱く寂しいものだったのね
母親がフランス人であれば躊躇せず
愛人の元に走るイメージがあり
この物語が成立しなくなるかな(?)
子供達は皆、母親が好きで父親が嫌い(笑)
テーブルで目つきの悪いお兄ちゃんが
ずーっと父親を睨み続けているようなのが
可笑しかった
フランスのブルジョアの子供達が生意気で口が達者なのがわかる
この頃はまだ微笑ましいが
外交面でフランスが〈二枚舌〉とよく非難されているのも わかるような気が
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ルイ・マルの”アマルコルド”
60年代後半の不振から抜け出たルイ・マル監督の半自伝青春映画。女の怖さを描いてきたマル監督が初めて優しい女性を描く。1954年の時代設定に主人公が14歳のマル自身のノスタルジーで、ルイ・マルの”アマルコルド”になっている。母の愛がタブーを越えてしまう物語でも、レア・マッサリのイタリア人母親の魅力ですんなり見てしまうことが、一番恐ろしい。フランス・ブルジョア家庭の悪ガキ映画の楽しさ。シチュエーションごとにある些細なユーモアも効いている。
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