「俳優陣の演技が輝いています!そして決して飽きない大人の物語に脱帽!」恋のゆくえ ファビュラス・ベイカー・ボーイズ Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
俳優陣の演技が輝いています!そして決して飽きない大人の物語に脱帽!
ジェフ・ブリッジスとボー・ブリッジス実の兄弟が初共演する冴えない兄弟ミュージシャンの再生と恋のゆくえを描いた、渋~い大人の恋物語がジ~ンと胸を撃ち抜きまっせ!
ファーストシーンからこの映画渋さが光っているのです!ジャフ・Bが上手い事もありますが、今やハリーポッターシリーズで超有名になったスティーブ・クローブス監督の作品ですから、ハリポタファンで、未だこの作品を見た事がないと言う方には是非必見のお勧めの恋愛映画で、これは絶対外れが無い渋~い映画です!
甘いラブコメでは決してありませんが、それでもキャラクターが魅力的で、ついつい話しに引き込まれて行ってしまいますし、ラストもとっても印象的ですよ!
31年一緒にピアノを弾き続けて来た兄弟の仕事と恋絡みの人生模様ですが、同じ親から生れた筈の本当の兄弟も頭の先から足の先まで、よくもここまでこんなに生き方が真っ向から正反対に成って行くなんて!と驚くやら、納得するやら!脚本の面白さが光っている作品でもありますよね。兄弟のいる方は実際にこう言う違いって不思議だけれど有る有るときっと納得の面白さがありますね!
その兄弟のちょっとした心のずれが、次第に大きく成って行く過程で、この恋はどう発展して行くのだろうか?とハラハラ・ドキドキさせられます!
ミッシェル・ファイファーの個性も光輝いています!この人、本当に歌うたうんだーって少し驚きましたが、とてもM・ファイファーの魅力と個性がキュートなのです!性格的には、素直になれない屈折感がとてもあって、役どころとして好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、誰もが一度は経験する様な感覚を上手くみせてくれています。
大人の女性の本音と行動のアンバラアンスが観ていて実に微妙でいて、滑稽なこの先二人はどうなって行くのだろうって釘付けになってしまいます。
今こうして昔の作品を見直して見ると、ヒュー・グラントがハリウッドでラブコメの連続ヒットをさせる前の事で、結構時代的な事もあるのかな?こんなタイプの映画もうけていたのだと改めて感心してしまいました!
メグ・ライアンの『恋人たちの予感』はこの作品と同年の89年に制作され、大ヒットしています。その後は彼女がラブコメの女王と呼ばれ、ラブストーリーの流れも大きく変わりましたよね!ところでM・ライアンは今頃どうしているのでしょうか?
M・ファイファーは今も健在で、息の長い女優さんですよね。とてもエージェントのセンスが良いのか、本人の仕事の選び方が上手いのか、順調に仕事を続けている感じがします!
J・ブリッジスも、近年『クレージーハート』でやっとアカデミー主演男優賞を獲得出来ましたが、彼は本当に芸達者です!『シャレード79』『ラストショー』もとっても記憶に残る作品でした。只甘く、笑いだけで終わってしまうラブコメとは違い観終わった後余韻を楽しめるのがこの作品です!是非最近のハリウッド映画に消化不良を起こし気味の方には特にお薦めの1本です!