「パリの裏社交界を怖れる ジジ」恋の手ほどき jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
パリの裏社交界を怖れる ジジ
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ベルエポックのパリ
地位(経済力)のある男性は 結婚してもなお、旬の恋を求める(イイトコドリ)
恋のお相手は 2つに分かれる
恋の終わりを心配する者
その運命に 果敢に挑戦する者
その気風に合わない ジジの一家は 前者で、アリシア叔母さんと リアンは後者か…
彼等は 華麗に生きようとする(美女が多い) 剛の者である
更に考えれば 叔母さんは「頭脳的戦略家」であり、リアンは「本能的戦略家」だろうか…
そんな叔母さんが、ジジに作法(+男心の掴み方)の指南をする処が 可笑しい
又、艶やかなリアンを演じる エヴァは、ザザ・ガボールの妹である
恋の熟練者 ガストンの叔父に シュヴァリエが扮し、叩き上げから 大スターに登りつめた存在感(魅力)をみせる
ガストンの ルイ・ジュールダンも 顔よし歌よし演技力ありで、実力発揮
ジジが 習った作法を披露するのを見て、胸を痛める(痛々しい… )
そして チェックの洋服で暴れまくる(?)ジジの
レスリー・キャロンが可愛い
ダンサーなので 動作も綺麗
娘から女性に変わる瞬間は 独身男ガストンの心を掴み、
(あの社会への反抗的な精神も、潰したくない)
ジジの全面的勝利で終わる
年を取ったせいか、ジジの周囲の大人達の思惑も理解出来、面白かった
パリを舞台にした アメリカミュージカルだが、
違和感はあまり感じなかった
ミネリ監督、大成功
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