「「マディソン郡の橋」との比較」恋におちて ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
「マディソン郡の橋」との比較
kazzさんに感想を聞かれたのであるが、観た記憶はあるのだがどうしても思い出せない。この年になるとレビューを書かないと忘れてしまいますね。そこで早速レンタルして再見した。
恋愛ものの映画の中では、不倫は純愛に次いで多いテーマであるので、どこかで見たようなシーンが多く、特に目新しさはなかった。
いちばん似てるのは「マディソン郡の橋」と思う。ただ、こちらは結局は肉体関係はなかったので、「マディソン郡の橋」のプラトニック版かな。
しかもこちらは最終的に不倫が成就するエンディングという極めて異例のパターンかもしれない。男のほうは妻と別居しており、女の方は、はっきりと言わなかったが夫とは既に冷め切っているか、別れているような印象を受けた(彼は元気かと聞かれたときの口を濁したような返事で)。そうなると、不倫というより、正々堂々と恋愛しても良い状態とも言えなくもない。
ただ、やはり女の方がはっきりとフリーの身であると言わなかった事は、まだ恋愛には後ろめたさがある状態であったことも考えられる。個人的には、女の方が「あの後、主人と別れたの」と言ったほうが、明らかなハッピーエンドになったので、よかったのではないかと思う。
<印象に残ったセリフ>
ー妻に浮気を感づかれてー
主人公:もう会っていない、何もしていない、何もなくすべて終わった、何もなかった
妻:そのほうがもっと悪いわ
「No,it’s worse ,isn’t it?」
(私:どう解釈して良いのかわからない)
早速ご覧いただいて、速攻でレビューを上げていただけるとは、驚きました。
レビューの筆か遅い私にはとても真似できません…
ご指摘の妻のセリフと、メリル・ストリープの「こんなことなら、いっそ彼と寝ておけばよかった」というセリフが学生の頃の初観賞時から好きなセリフです。
私は、恋というものは理屈ではなく、どうしようもなく落ちていってしまうものだと思っています。若者の恋愛も熟年の恋愛も同じです。
そんな恋の苦しさを描いた映画が好きです。
たとえ、不倫であっても。