「返還前の香港は良かった」恋する惑星 ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
返還前の香港は良かった
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前半と後半の2部構成になっている。前半は金城武の独白が面白い。バーでブリジット・リンを口説く時、相手が無口なので、「パイナップル好き?」と広東語→日本語→英語で話しかけるが無視され、最後に北京語で通じる。実際に彼は語学が堪能なので、もしかしたらアドリブでやっているのかもしれないが、洒落たシーンである。
しかし、全体の出来としては断然後半のほうが良い。
その時ふたりの距離は0.1ミリ、6時間後、彼女は彼に恋した。
あの残酷映画を作るタランティーノが、なぜこの映画に熱狂したのかわからないが、なぜか私も、理由は上手く説明できないが、この映画が大好きである。客観的に考えればおかしなところが多々あるが、「考えるな、感じろ!」というところかな?
あと、原題と邦題が全然違うが、普段、邦題に異議を唱えている私であるが、この邦題は原題よりも良い出来と思う。
この映画ではママス&パパスの「夢のカリフォルニア」が重要な曲になっていたが、ママス&パパスの4人のうちの1人、ミッシェル・フィリップスは映画俳優としても活躍していて、有名な映画としては、「デリンジャー」に出ていたのを最近知った。なお、残りの3人はすでに故人となっていた。
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