劇場公開日 2022年8月19日

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「開放的で軟弱で脆くていい時代だった香港。描くことがなにもなかったのだろう。」恋する惑星 はるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5開放的で軟弱で脆くていい時代だった香港。描くことがなにもなかったのだろう。

2024年10月5日
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封切り当時に観た映画をもう一度観る気になったのはその頃この映画を大好きだと言った女が死んだからだった。
男と女は基本違う生き物で、その違うと言うことを分かってさえいれば幸せを呼び込めるものなのだ。しかし、コレがどうにもこうにも上手く行かない。だから人生なのだろう。哲学や政治や観念など全く無に等しいと語るようにこの映画は撮られている。
人が創造的になるのは最も危険な時、暴力を振るったり周りの人間を深く傷つけて満足したりする。混沌が覆面を被って大手を振るって歩いてるこの街のことを辿々しく描いてみせた監督はいま何処でどうしているのだろう。僕はあの頃と変わらず朝焼けを見逃しながら夕暮ればかりを追いかけている。

はる