「自由だった香港の香りが漂ってくる」恋する惑星 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
自由だった香港の香りが漂ってくる
スタイリッシュな映像と流れる曲のコンビネーションが抜群にいい。説明セリフも一切なく、観客は想像しながら物語を完成させる。
ひとつ目のエピソードは、サングラスを外さない闇稼業の女と刑事の恋の話なのに、背徳感が感じられない。仲間に裏切られた女が行う報復は、結構なハードボイルドだが、どこか無機的で不思議な感じがする。
ふたつ目にエピソードは、チャーミングでツンデレなフェイ・ウォンを追いかけているだけで、楽しい。ママス&パパスのカルフォルニア・ドリーミンのMVと思うくらい何度もかかるが、ボリュームの強弱を絶妙に駆使して恋物語をドライブさせる。
予約した時は、けっこう余裕があったのに、劇場に到着してみると、ソールドアウトになっていて熱気ムンムンでございました。
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