恋する予感

劇場公開日:

解説

女優を志す少女をめぐる、舞台の裏側の人間模様を描いたドラマ。監督は「魅せられて9月」のマイク・ニューウェル、脚本はベリル・ベインブリッジの原作を基に、チャールズ・ウッドが執筆。出演は新鋭のジョージナ・ケイツ、「クローズ・マイ・アイズ」「いつか晴れた日に」のアラン・リックマン、「9か月」のヒュー・グラントほか。

1995年製作/112分/イギリス
原題:An Awfully Big Adventure
配給:大映
劇場公開日:1996年3月30日

ストーリー

リヴァプール。1949年。叔父夫婦に育てられた16歳の少女ステラ(ジョージナ・ケイツ)は、女優を志して劇団の下働きをはじめる。彼女は研究生として、スマートな演出家メレディス(ヒュー・グラント)の助手となる。ステラは彼に恋するが、実はメレディスはゲイで、そのうえ新人男優を誘惑しては捨てる冷たい男だった。そんな折り、看板俳優が舞台で骨折。劇団はかつての名優オハラ(アラン・リックマン)を呼び寄せる。彼がフック船長に扮した『ロビン・フッド』は大成功。クリスマスのパーティーで、ステラはオハラにダンスに誘われ、その夜彼に処女を捧げる。オハラはなぜかステラにご執心だったが、彼女はメレディスに未練があった。外泊が多くなった姪を心配し、叔父のヴァーノンは劇団を訪れ、メレディスに不安を打ち明ける。元日、親善サッカーの最中、メレディスは冷たくして捨てた研究生のジェフリーに殴られる。オハラはメレディスに忠告するが、彼は知らぬ顔。ステラはオハラが嫉妬していると怒って去る。オハラはその後、サッカー見物に行ってケガをしたヴァーノンを見舞いにステラの家へ。ところがそこで彼は驚くべき事実を知る。ステラの母ルネは、芸人と同棲の末、できた娘を捨てて失踪したのだが、その芸人こそがオハラで、つまり何とステラはオハラの娘だったのだ。絶望のあまり、バイクを駆り海辺へさまよい出たオハラは、あやまって海へ落ちて死ぬ。オハラの代役はメレディスが務めた。その舞台の袖で、ステラはオハラの死を知り、真相は知らぬままひとり涙するのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0イギリスの暗くどろどろした人間ドラマ

2017年11月12日
Androidアプリから投稿

邦題の「恋する予感」はやめてほしい。
軽い題は似合わない。

源氏物語を思わせるような、「人間の業」が描かれる。

これは暗く湿度のあるイギリスならではの感覚かと思う。

アランリックマンが好演している。
この人は悪な部分をもった人間がにあう。
しかし一見、軽く見えるヒューグラントが実はかなりのワルだ。

イギリス映画をときどき見るが、
あかるくかるいアメリカ映画と反対。

さすがシェークスピア悲劇の国だ。

隠れた名作に、ひとりのめり込んでいた。
もうすこし知られてもいい映画。

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ゆっこ
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