ゲッタウェイ(1972)のレビュー・感想・評価
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とても面白かった
変に律儀に予定通りにホテルに行くところやボスにお金を届けに行くところなど無視すればいいのにと思うのだが、そこは結局安易に犯罪に手を染めるようなクズの行動原理を描いているのかもしれない。
置き引き男が車掌を呼んだり警察に協力するのはいかがなものか、そこもアホだからしょうがないのかもしれない。あまったる顔の男でマックイーンに気絶するほど肘打ちされていたのは面白かった。
女が美女なのはいいとして、本当におっちょこちょいでサゲマンぶりがすごい。
そんな二人がボロ車を高値で買ってメキシコにまんまとずらかったのは痛快だった。
獣医夫婦が、アル・リッティエリに完全に支配されてしまうのが気の毒だった。ちんちくりんだけど変に色っぽい妻が目の前でやられてしまうのは悲しすぎる。怪我人なんか走って逃げるなどいくらでも状況を変える方法はありそうなものだが、実際あんな怖い顔の男に威圧されたらどうにもならないのも仕方がない。
上映中、デジタルノイズが一瞬入った時、違和感がすごくあった。フィルムで撮影されたものには本来絶対にないもので、最新のデジタル撮影作品だったらそれほど気にならなかったのかもしれない。
どこかでみたような
銀行強盗とその女の逃走劇。
だが、この映画の主題は、操を犠牲にして夫を助けた妻を赦すことができるのか。そのとき男の誇りはどうなるか。というもの。
どこかで観たような立つ瀬のない男の話だと思ったら、小津安二郎の「風の中の牝鶏」と同じ主題である。佐野周二の立場をスティーブ・マックイーンが演じる。男の側の心情の変化も大きくは同じで、妻の不貞を知ったときは怒りを抑えきれないし、その後もことあるごとに妻の行為を裏切りと非難する。そして、そんな女に助けられている自分が一番腹立たしいのである。
妻役のアリ・マッグローは、映画で観るのは初めてなのだが、終始どこかで見たことがあるような気がしていた。鑑賞後彼女のフィルモグラフィーを調べて納得。昔、家にあった「ある愛の詩」のサントラLPのジャケットに彼女が描かれていたのだった。
フランシス・レイの音楽も有名なそっちの作品も観てみよう。
映像・・いい色出てますv
う~ん渋い。マックィーン、映像、ショットガンの撃音、、、渋い。
内容も骨太かつ重厚ですね!殺り合う相手との間にもっと緊張感が描かれていれば、もう一つ☆が増えてたな~♪
逃亡劇における夫婦関係
総合:75点
ストーリー: 75
キャスト: 75
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 65
この時代にCGなどない。だから当然カー・アクションも車が簡単に空を飛んだりはねたりするのではなく、実際に走らせぶつけている。そんな現実的な映像がゆえにかえって迫力が増してのめりこめるということもある。それは銃撃戦も同様。
物語は展開が忙しくて退屈しない。悪いことしている大物が出てくるし、妻の秘密も出てくるし、意外な窃盗にも会うしで、追跡者に警戒するだけでない逃亡劇が見られる。それほど複雑な物語でもないのだが、マックイーンと妻との関係も含めてこの後どうなるのだろうかという緊張感があって見応えがある。
理解に苦しむ存在なのが、追跡してくるルディの女になるサリー・ストルーザーズ演じるフラン。途中で会った獣医クリントンとその妻であるフランを脅迫して無理やり連れてきたと思ったのだが、旦那を簡単に捨てて目の前でルディとベッドを共にしたりわざと旦那を馬鹿にした態度をとってみたり。このわけのわからなさは何なのだろう?この時代だからこんな頭のいかれたヒッピーみたいな存在が流行っていたのかな。
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