劇場公開日 1973年3月16日

「ショットガン及びカーアクションと逃避行を通じての夫婦の絆の復活劇には魅せられたが…」ゲッタウェイ(1972) KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ショットガン及びカーアクションと逃避行を通じての夫婦の絆の復活劇には魅せられたが…

2023年9月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

サム・ペキンパー監督作品は
「ワイルドバンチ」や「わらの犬」など、
随分と鑑賞させて頂いていたが、
TV放映も随分とあったはずのこの作品は
何故か鑑賞しないままとなっていた。

この作品の公開は、
「スケアクロウ」「ジョニーは戦場に行った」
「ジャッカルの日」
「ポセイドン・アドベンチャー」等の
名作の誉れ高い作品の多い年に、
第11位となかなかの高い評価を受けていた。
それは、
ショットガン及びカーアクションと、
逃避行を通じての夫婦の絆の復活劇に、
そして少しホッコリとするラストシーンが
観客の共感を得たためだったろうと
想像はした。

ただ、冒頭の刑務所内のシーンから
銀行強盗に至るまでが冗長的なのと、
終盤にあっさりと殺されてしまう割には、
獣医師夫婦をもてあそびつつ主人公を追う
銀行強盗犯の片割れの描写に
時間を割き過ぎていたりと、
全体的にアンバランス性を感じる作品
ではあった。

KENZO一級建築士事務所