「とても面白かった」ゲッタウェイ(1972) 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
とても面白かった
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変に律儀に予定通りにホテルに行くところやボスにお金を届けに行くところなど無視すればいいのにと思うのだが、そこは結局安易に犯罪に手を染めるようなクズの行動原理を描いているのかもしれない。
置き引き男が車掌を呼んだり警察に協力するのはいかがなものか、そこもアホだからしょうがないのかもしれない。あまったる顔の男でマックイーンに気絶するほど肘打ちされていたのは面白かった。
女が美女なのはいいとして、本当におっちょこちょいでサゲマンぶりがすごい。
そんな二人がボロ車を高値で買ってメキシコにまんまとずらかったのは痛快だった。
獣医夫婦が、アル・リッティエリに完全に支配されてしまうのが気の毒だった。ちんちくりんだけど変に色っぽい妻が目の前でやられてしまうのは悲しすぎる。怪我人なんか走って逃げるなどいくらでも状況を変える方法はありそうなものだが、実際あんな怖い顔の男に威圧されたらどうにもならないのも仕方がない。
上映中、デジタルノイズが一瞬入った時、違和感がすごくあった。フィルムで撮影されたものには本来絶対にないもので、最新のデジタル撮影作品だったらそれほど気にならなかったのかもしれない。
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