クレイマー、クレイマーのレビュー・感想・評価
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失業したらこの映画を見ろ?
「ぼくのせいでママは出て行ったの?」との息子の問いに答えるテッド。この場面で初めて自分が悪かったと反省するところが好きだ。再就職を強引に決めるシーンも最高だ!仕事を見つける参考になりますよ。失業したらこの映画を見ろ!!なんて感じです。
今回(2004)NHKBSので観たのだが、フォルックスワーゲンがドイツ車、バーガーキングがバーガーショップと訳されていた。
多分最初に見たのは大学内の自主上映だった気がする。
夫婦ってむずかしいね
夫婦って難しいし子育てって本当に難しいよね。
好き合ってたはずなのに、一緒に暮らすと悪いところばっか目についてしまったり。
それぞれ折り合いをつけて協力し合い進むのが一番なんだろうけど、
理想じゃ生きていけないですよね。相手をコントロールするなんてもってのほかだし。
我慢の限界を迎えた時に、やり直すのか、それともやっぱり無理と決別するのか、
究極の選択だよなあ、と思う。
何個か離婚問題映画を見た中で、ダントツでこの二人は話し合いが足りてない気もします。
もうちょいなんか選択肢があったのでは?と、
でもこういう意見は部外者だから言えるんだろうなあ。
昔の「男は黙って仕事、女は黙って家事」、というステレオタイプから、
ほんの少し抜け出した時代感を感じつつ。
(それでも奥さんのキャラクターはもうちょいなんとかならなかったのか…?
いわゆる「ブロンドキャラ」の型がまだ微かに見えるので、今の感覚で見ると、ちょっと個人的にはキツいかなぁ)
フレンチトースト食べたくなりました。
ジョアンナ
若い頃にこの映画を観て、ジョアンナの気持ちがわからない、わがままだと思いました。
いま改めて観てみたら印象が変わるはず、と思ったけど同じだった…夫婦生活を見ていないからでしょうか。
テッドが話を聞かない人間だったのは分かるけどこうなる前にもう少し話す場を持てなかったのかな。
せめてビリーにきちんとお別れを言って出て行ってほしかったと思ってしまいます。
当時のウーマンリブのような時代の流れを体感していないので理解出来ない部分があるのかもしれません。
今よりもっと女性が生きづらい時代だったでしょうしね。
それにしてもビリー役の子の演技は本当に素晴らしい。
家族になっていく
父親らしくなっていく姿(特にフレンチトーストをつくるところ)が印象的。是枝監督のそして父になるを思い出した。
仕事に夢中で妻の話に耳を傾けない夫。どちらが悪いわけでもない日々のすれ違いによる大きな溝。苦しい。裁判のシーンもあまりにも苦しい。
息子ビリーがとてもかわいい。
一度離れ、お互いの存在の大切さを痛感し、これから素敵な人生を送れることを願ってやまない。
どこの家庭にも起こり得る悲しいドラマ
個人評価:3.7
今まで疎かにしていた父子との愛情を描いた物語。裁判の描写が後半は中心となり、夫婦の痛々しい傷付き合いが悲しい。大人の事情に子供が強制的に巻き込まれ、余計にビリーが可愛そうに思える。どこの家庭にも起こり得る、誰が悪いわけではないストーリー。それをしっかりとリアルに描いている。
ラストの締めくくりもとても良く、悲しさは残しつつ終わっていく。
とてもよかった
3人の演技が最高でした。
そんなに長くない映画ですが、表現したいことがとてもよく表現できていたと思います。
にしても、弁護士という仕事は厳しい仕事ですね。人の足元をすくうことを見つけ出して相手を叩き込む。
約40年ほど前の映画と思えない、古さをほとんど感じないのは、やはり日本はアメリカの30年後を追っているからでしょうか。
ラストもとてもよかったです。
ヒューマンドラマの傑作を初めて視聴
今回は水曜ロードショー吹き替え版で鑑賞。
79年放映のドラマという事で身構えて見たものの、全く古さを感じさせないドラマに直ぐに感情移入してしまった。
自身が結婚3年目を迎えたこのタイミングだからこそ良かったのかもしれない。夫婦の何気ない会話ひとつとってもどこか他人事とは思えない何かがあった。
ダスティン・ホフマン。メリル・ストリープ。どちらも今見ると若くて驚く。
だがこの時点で演技力の高さは確立されていているから素晴らしい。
仕事一本で家庭を顧みなかった夫。
専業主婦ではなく仕事を望んだ妻。
今の共働き世代とはまた違ったこの時代ならではの確執は見ていて興味深かった。
妻が出て行ってから主夫として頑張るホフマンと息子の絆も微笑ましい。
重いテーマながら、テンポよく進むストーリーと演技力で最後までダレることなく楽しめた。
クライマックスのメリルの独白には思わず涙。
真実の幸せを巡る物語には身につまされるものがあった、名作。
期待はずれ
正直そんなに面白くはなかったです。
母親が家を出てから、急に息子を渡せと理不尽なことを言い出し
て来ずに、あのまま父と息子の絆の物語にしとけばよかったのに
と思います。
ラストシーンの評価が良いらしいですけど、正直意味不明でした。
行動ににじむ気持ち
現実に普通にありそうな場面でも、不思議と印象に残ります。アイスのシーンとか。
ちょっとした子供とのやりとりも自然な感じでいい。演技力があるがゆえの自然さに思います。
見ていて辛くなる部分もあり、ドラマティックさはなくずっと現実的なのですが、どこかおもしろい。
言葉より行動による気持ちが伝わってきて、入り込んで観れました。
父親の行動によって成長というか、気持ちの変化が見えるのが好き。
有名なフレンチトーストを作るシーンとか。ほっこり切なく。
私が好きなのは子供を幼稚園に送るシーン。子供の話をしっかり聞いてあげるようになるところです。
その後が気になる終わり方もいい…みんなが上手くいくといいな。
グラスを叩きつけるダスティと怯えるメリル
絶妙のタイミング。男親の子育て奮闘記と言えば既にありふれたテーマではある。この映画で特筆すべきは演出と演技。
最初の2人の反目の芝居からしてやられてしまう。朝、親子で下着でドーナツを食べるシーン。アイスクリーム、フレンチトースト、通学、上司との会話などなど印象的なシーンは枚挙にいとまない。オスカー総ナメも納得の一本。
名作だが何度も観たくはないテーマ
誰もハッピーでなくテーマ的にも重苦しいが、さすが名作、いつの間にか引き込まれてしまっている。
歯車が狂った主人公が痛々しいが、息子への愛情を支えとして不器用に奮闘するも...
法廷のシーンは圧巻だ。多少の誇張はあるだろうが、過剰な演出をすることなく法廷のえげつなさや、やるせなさを炙りだす。
判事と弁護士の憎たらしさといったらない。すばらしい。でも何度も観たくはない。
名作・・
若き日のダスティン・ホフマンとメリル・ストリープの夫婦間の子育てを巡る感動ドラマ。40年近く前の映画。子育てに奮闘する父親。映画作品の中では名作に位置づけされるだろう。夫婦間で親権を巡って裁判にまで至るシーンは、子供に対する親の愛情の深さを感じる。自分は男性なので、どうしても男性目線になってしまう。父と息子のフレンチトーストのシーンは切ない。最後は寄りが戻ったのか、離婚が成立したのかは分からなかったが、そこは余韻を残したのか!?週刊文春「シネマチャート」第16位。
壊れてしまった夫婦の関係、二人は他人に戻るだけ。戻れないのは子ども...
壊れてしまった夫婦の関係、二人は他人に戻るだけ。戻れないのは子どもとの関係。
子どもを愛する気持ち、父と母、それぞれに深い。争う元夫婦。傷つくのは子ども。
日本でももはや当たり前となったこの図式、近年はさまざまな解決策が現れているようにも思えます。
名優ダスティン・ホフマンの映画。メリル・ストリープがさすがの存在感。最近、巨大化した彼女の映画を鑑賞したばかり。今作の彼女の美しさが倍化した(笑)
終わり方が秀逸。この先どうなる?ついつい考えてしまう、いや、考えよ!ということなのかも。
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