劇場公開日 1980年4月5日

「「答えはない」という答え。」クレイマー、クレイマー Daichi Kitakataさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「答えはない」という答え。

2021年12月7日
iPhoneアプリから投稿

現在、離婚騒動そして親権争い問題の冷戦中の状態で鑑賞。(詳細は妻と喧嘩後に仕事で家を出ると、妻が子供全員連れて500km程離れた実家に帰っていた)

「旦那の俺の何が悪い?」 や、子供に説明しながら「俺が悪かった」と反省する所に共感。

反省し、そして前向きに歩みを始めるが元妻が‥

妻の離婚理由がいまいち分かりにくいが、「どんな理由なら良くて」、「どんな理由なら駄目」と言ってもそれは正論であるだけで正解ではない。

結局、夫婦間に答えなんてないから。

悩む理由は子供の存在。

波乱まみれの家庭環境で育った子供時代を経験する俺からすると「子供は勝手に育つ。」のが一つの真実ではあるが‥

"自分の人生"と"理想の子育て"の狭間で悩むのも、三人の連れ子と、まだ三ヶ月の赤ちゃんの父親である俺は痛い程分かる。

きっと元妻目線で作ると全然違った作品になるのも想像がつくし‥

上手くいかせる為に頑張ったが、上手くいかなった。

これは夫婦であれ、仕事であれ、こんな事は人生において良くある事で「仕方ない」と前に進めるタフさが大人には必要であると思う。

最後に、元妻に「素敵だよ」と言える元夫こそ、素敵だった。

Daichi Kitakata