「敵が雑」クリフハンガー 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
敵が雑
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雪山でスタローンが薄着で落ちそうになったり落ちたりしながら敵と戦う。スタローンは健気に頑張っているのだが、敵がおじいちゃんや女もいるのに雪山をものともしない猛者連中で、あの人たちは何なのだ、普段から山歩きを愛好しているのだろうか。そこに強い温度差を感じた。
スタローンに金を取りに行かせるためにわざわざ薄着にして、足にロープを掛けたりもする。普通にやっても成功には困難を極めそうなものなのに、ハンディキャップを課すことの意味がよく分からなかった。敵の残虐さや無鉄砲さと、スタローンにより負担が掛かっていることを描きたいと言う作者の意図が見えて、ちょっと興ざめした。
金が欲しいならもっと真剣に欲しがれよ、それともただ残虐だったり、純粋に意地悪なだけなのかと思った。その昔、映画館で見た時はもっと素直にハラハラドキドキできたので残念だった。
もしスタローンがこのポテンシャルでSASUKEに出たら成功しそうだった。
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