劇場公開日 2022年2月18日

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「"Cheap Suit Serenaders"」クラム 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0"Cheap Suit Serenaders"

2022年2月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

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"誰もが歩く広告塔だ"と揶揄するロバート・クラム、前の席には有名スポーツチームのロゴが背中一面に入った上着を着ている人など、今劇場にも"歩く広告塔"がチラホラと、自分は微妙にコンバースのスニーカー、でもロゴは内側だから見えないか??

サイケなイメージやジャニス・ジョプリンから言われたことなど、戦前のジャズやブルースを78回転のSPレコードを愛するロバート・クラムと監督であるテリー・ツワイゴフとの関係性に『ゴーストワールド』でブシェミ演じるシーモアを、レコード探しの爺さんのドキュメント『さすらいのレコード・コレクター 10セントの宝物』だったり。

兄や弟、息子に娘まで芸術性の高い家系が羨ましくもあり、全体的に淀んだ雰囲気を纏いながらも陰鬱な暗さを吹き飛ばすような明るさを感じるファンキーな要素。

今の時代なら最高潮に不謹慎で受け入れられない様々な事柄でさえも、本作を観て不快に思う人もいるであろう、ラストはショッキングに、クラム一家の常人には理解し兼ねる変態性からの人間性??

万年 東一