蜘蛛女のキスのレビュー・感想・評価
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キス
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ゲイ、過激派、テロリスト。
沢山のレッテルを貼って、沢山のレッテルを貼られて、私達は簡単で単純な判断方法を身につけていく。
お互いに見えている世界が違うロマーノとヴァレンティノも、はじまりはそう。彼らは、他者を受け入れるつもりも余裕もなかったけど、一緒に過ごす時間の中で、ロマーノはヴァレンティノを愛し、ヴァレンティノはロマーノを信頼した。
つもりも余裕もなかったはずなのに、人生は他者と出会うことによって、自分の見えなかった世界が急に見える時がくる。見えなかった世界が見えた時が、自らが持つ偏見と向き合う時。
そんなふたりが交わした「キス」は、人に対する間違った思い込みは信頼や愛に変化するということを表している。
愛するヴァレンティノを想い、赤いスカーフを巻いて死んだロマーノ。
死を前にして恋人の夢を見るヴァレンティノ。
彼らが再び「キス」を交わせるのはいつになるのだろう。
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かっこいい映画だった
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ゲイの描写が激しかったらいやだな~という先入観で長年、気になりつつも見ていなかった。獄中でサスペンス仕掛けの実にストイックなかっこいい映画だった。そしてゲイの映画を見るたびに、ゲイの主人公を好きになってしまうので恐ろしい。ウィリアム・ハートの優しさと弱さと誠実さが素晴らしかった。
ウィリアム・ハートの語る映画の中の主人公の女は、ナチの味方をして死んで行くのが奇妙で、ひっかかる。どんな意味があるのだろう?
ただ、あまりに淡々としていて眠くなった。
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