「若ゲイリーのダメっぷり(←賛辞)」蜘蛛女 えふいーねこさんの映画レビュー(感想・評価)
若ゲイリーのダメっぷり(←賛辞)
大好きなゲイリーオールドマンの、ダメ男っぷりに惚れ惚れする一作。
午後のロードショーで放映してたので大喜びで視聴。
いわゆるクライムサスペンスで悪女もの、美女3人(妻、愛人、セフレ魔女?)の間をフラフラする主人公ジャック/ゲイリーの、色気と茶目っ気とダメっぷりを堪能出来ます。
「レオン」のスタンフィールド役で「怖!好き!」と思ってハマってから幾星霜、昔はちゃんとオジサンに見えたゲイリーがひたすら若い。
ポカンと澄んだ青い目と撫で肩が頼りない。
けして、美男子ではないし色男というのともちょっと違うような。だけど目が離せなくなる魅力、なんだろう、演技力と存在感とあと何か。
「悪魔の声に負けた」という台詞があるけど、悪魔的誘惑、の境界線上にいる人間を演じることが多いからだろうか。
マフィアのボス、ロイ・シャイダーが渋い。
着てるガウンがいいデパートの包装紙みたい。
レナ・オリン、昔はオバサンに見えたのだがこちらの加齢のせいか(苦笑)、女盛りの美女そのもの(吹替も色っぽい)。
ジュリエットルイスは今も昔もほんの小娘に見えて、なんか痛々しい。
こんだけ好き勝手やっといて妻に「愛してる」と言い、またそれがちゃんと本気に聞こえるの凄い…かも(安原義人吹き替えも良い)
つま先切られて、多分医者行かず歩き回る姿に悶絶、巻き爪の手術(爪を引っこ抜く)したことあるので痛さちょっとだけ想像つく
モナのタフネス、ピンヒールぶん投げての爆走がカッコよすぎてわらう。
「ひとを撃つのは結婚するようなものだ。自分が撃った相手は、死が2人を分かつまで、けっして忘れられないから」
カッコいいこと言うなぁジャック、クズなのに。
「殺すんじゃない、埋めろって言ってるの」
今みるとクライムというより、サイコサスペンスかも。埋められボスが気の毒、というかロイ・シャイダーが無力に見えるのは凄い珍しい。
……
「彼は綺麗な青い目だった、あなたもね」
ジャックは、モナにかかわる前から破滅してたように思う。悪徳警官ものでハッピーエンドは見たことないので(当たり前か)、ダイナーで無為にすごすのは報いとしては全然いいほうかな…
ヘルボーイと、ベイブのご主人(多分)出てた?とか久々にみて発見もあり、見応え充分な作品でした。放映ありがとう午後ロー!!
今晩は。コメント有難うございます。
こちらこそでございます。
今後も、宜しくお願いいたします。(何だか、営業成績の上がらない営業マンみたい・・。)ではでは。

