「タイトルが皮肉に思える」グッドフェローズ 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルが皮肉に思える
マフィアの栄枯盛衰を描いた作品。
登場するマフィアが割りと簡単に人を殺したり、拷問したりする残酷さ、野蛮さに驚く。自分がマフィアの一員だったらついて行けない、なんて思ってしまった。しかし、残酷な描写がされる分ストーリーにリアリティが増している。そこがこの映画の面白いところでもある。
タイトルの「グッドフェローズ」は、wikipediaによれば、直訳すると「気の置けない友達」という意味になるらしい。これが皮肉が効いているように思えた。なぜなら、主人公ヘンリーは、司法取引で自分が所属していたマフィアのメンバーを売って刑務所行きを免れるからだ。仲間だ何だと言いながらも、所詮は犯罪者の集団。自分の身に危険が及ぶと簡単に切り捨てる関係性が浅ましく思えた。
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