唇からナイフ

解説

ピーター・オドンネルの新聞連載の人気漫画『モデスティ・ブレィズ』を、「エヴァの匂い」のエヴァン・ジョーンズが脚色、コンビのジョセフ・ロージーが監督したスパイ映画。撮影は「サーカスの世界」のジャック・ヒルドヤード。音楽はジョン・ダンクワースが担当した。出演は「赤い砂漠」のモニカ・ビッティ、「コレクター」のテレンス・スタンプ、「戦艦デファイアント号」のダーク・ボガード、「華麗なる激情」のハリー・アンドリュース、「俺の彼女は16トン」のマイケル・クレイグ。製作はジョセフ・ジョニー。

1966年製作/アメリカ
原題または英題:Modesty Blaise

ストーリー

イギリスは、中東マサラ国の石油資源を獲得し、マサラ国の元首シークの要望をいれ、その見返りとして、価格5000万ポンドに相当するダイヤを送ることになった。ところが、イギリス秘密情報部長タラント卿は、このことを察知した国際ギャング団が、ダイヤを狙って暗躍しはじめたという情報を知った。そこでタラント卿は、このダイヤを守るべく、札つきの女賊モデスティ(モニカ・ビッティ)を口説きおとして、ダイヤ護衛にあたらせることにした。つまり、毒をもって毒を制するというわけだ。モデスティは、この件を引き受ける交換条件に、長年の相棒ウィリー(テレンス・スタンプ)を仲間として加えることを約束させた。また、このウィリーとモデスティは、シークがマサラ国でクーデターを起こしたとき、この闘いに協力して、シークの絶大な信用を得ていた。一方、南地中海のとある島を本拠地とする、バシリオ(サーロ・ウルツィ)を首領とするギャング団は、巧みにモデスティを誘い出し、さらに、モデスティの後を追ってやって来たウィリーをも捕まえた。そして、ダイヤが保管されてある、汽船タイボリア号に、ウィリーを海中から船腹に孔をあけて潜入させ、まんまとダイヤを盗みだした。だが、モデスティは、色仕掛けで番人を篭絡して片づけ、僧侶に化けて、同じく監禁されていたウィリーを助けだした。ところがダイヤを奪い返して逃走の途中、2人は一味に見つかり、窮地におちいった。が、危機一髪ウィリーが放った、人工の伝書鳩をみつけたシークが、一隊を率いて駆けつけ、激しい戦闘の末、ガブリエル一味は敗退した。ダイヤは無事シークの手に渡った。

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映画レビュー

1.0モニカ・ビッティのイメージビデオ

2019年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

主人公モデスティ・ブレイズ(モニカ・ビッティ)はイギリスの人気コミックのヒロインで英国情報部も一目置く元女盗賊らしい、劇中でも中東で暗躍したらしいエピソードが一部語られるが観客は原作ファンとの前提からか説明的なシーンは省いているようだ。
英国が石油利権の見返りに中東に支払うダイヤを狙う犯罪組織を暴きダイヤを守って欲しいとの情報部からの依頼を受け動き出すことに・・。
女ボンドかと胸ときめくが、話は遅々として進まず、おしゃれな衣装をとっかえひっかえ、モニカ・ビッティのイメージビデオかと錯覚する有様だ。敵役は因縁の宿敵らしいのだが原作ファン以外にはよく分からない、マザコンの殺人狂、妻も異常者、なぜか企業のような財務担当者が付きまとい、いちいちコストを注意するコメディ仕立てでは手ごわさが伝わらない。
原作コミックとモニカのファンなら大満足なのだろうが痛快なスパイアクションを期待する向きにはお勧めできません。

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