「科学の化け物」禁断の惑星 777さんの映画レビュー(感想・評価)
科学の化け物
同名のSF小説の金字塔となる作品を映画化
著された1956年というのは、人間が乗る宇宙ロケットの開発技術が
出来上がりつつある時代
つまり「科学が神となる」という思想に、人類全体が向かっていた頃
映画は銀河系内の、あらゆる所を航行でき、正に「夢の未来世紀」
となっていた…
そこで行き着いた「禁断の惑星」… 何が「禁断」かと言うと、
地球人以上に科学が発達した惑星に着き、そこで過去に生存
していた知的生命体は、自分の科学力で開発した
「化け物」に、滅ぼされてしまった…
我が国でも、10数年前に「未曽有の原発事故」が起き
人は、今だ原子力をコントロールしきれないと、改めて実感した
はずなのに、現在では列島各地で原発は稼働し、国民は
ガンガン電気を消費している…
本来の「科学が神」であるのなら「原発」に変わる、新たな
「再生可能エネルギー」の開発が急務であるのに、そちらの方は
ジリ貧の一方…
一体、10年以上かけて日本人は、何の「科学の神」を得たのか?
ある人は言った
「科学は正しいという迷信の風で育った」
半世紀以上の前のフィクション同様、人は現実でも自らを滅ぼす
「化け物」を開発してしまうのか…
人間は、知的生命体としては失敗作で、猿が金属のオモチャを
いじくりまわしているだけの、生き物なのか…?
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