「ヤりたい盛り」KIDS(1995) 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
ヤりたい盛り
駄話の如く男側と女側からの下ネタの応酬、アレくらいの歳なら許容範囲内、、にしてもクソ野郎過ぎて共感出来ない若者像。
この後にラリー・クラークが写真家であることを知ったし一貫してリアルな若者像を撮り続けるスタイルは廃れずに、ハーモニー・コリンの映画監督としての存在感、クロエ・セヴィニーはクセのある女優に、ハロルド・ハンターは90年代ニューヨークのスケートアイコンとして伝説に、ジャスティン・ピアーズも逝ってしまった。
やはりG・V・サントの目の付け所とセンスの良さ、あらゆるカルチャーの先駆的な人物が揃い踏みな本作の新たな時代の不良像。
キャスパーを筆頭に黒人を集団リンチ、そんな酷い場面に流れるのはダニエル・ジョンストン、お陰で和めてしまうギャグ的な!??
90年代以降、あらゆる青春映画的な傑作も最近を含め、本作の堕落した不謹慎さを超えるのは、まだ無いかなぁ、と久々に鑑賞して思った。
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